芥川賞・直木賞の受賞作を「メッタ斬り!コンビ」が予想
(アライ ユキコ=フリー編集者)
第134回芥川賞、直木賞の候補作が出そろった。日本でいちばん有名で、かつ権威があるとされる二つの賞を射止めるのは果たしてだれ? 文学賞ウォッチャーとして知られる、大森望、豊崎由美が受賞レースを完全予想&徹底分析する!
「メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会」は3回連載。
- 候補作発表を受けて、大森望&豊崎由美による受賞レース予想!!(1/6公開)
- メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会。大森望&豊崎由美が、候補作を“辛口”で論評する(1/11公開予定)
- 1月17日の受賞結果を聞いて 大森望、豊崎由美の感想(1/18公開予定)
乞う、ご期待!
2006年1月5日、第134回芥川賞、直木賞の候補作が出そろった。
芥川賞は純文学ジャンルの、直木賞はエンターテインメイントジャンルの、それぞれ日本で最も有名な賞。受賞結果はニュースにも取り上げられ、大きな話題となり、受賞作は必ずベストセラーになることで知られている。
今回の候補作発表直後の各メディアの報道を見ると、まず、劇作家であり俳優である松尾スズキの芥川賞候補ノミネートが話題を呼んでいる。
いっぽう直木賞では、2005年の「このミステリーがすごい!」(宝島社)、「本格ミステリ・ベスト10」(原書房)、週刊文春掲載の「週刊文春ミステリーベスト10」の3冠を制した『容疑者Xの献身』に注目が集まっている。に著者の東野圭吾は今回が6回目のノミネート、今度こそ受賞となるか?
ここで、大森望・豊崎由美の「メッタ斬り!コンビ」の登場。

「メッタ斬り!コンビ」。大森望氏(右)と豊崎由美氏
大森氏は、「本の雑誌」「週刊新潮」「小説すばる」などで書評欄を担当。「このミステリーがすごい!」大賞選考委員のほか、各種小説賞の選考に数多く関わっている。豊崎氏は、「GINZA」「本の雑誌」「TV Bros.」「文藝」などで書評を連載中。岡野宏文氏との共著『百年の誤読』(ぴあ)の海外小説版を「ダ・ヴィンチ」で連載してもいる。
両氏は、2004年春に『文学賞メッタ斬り!』を上梓。そもそも文学賞ってなんなのか、賞の成立、受賞作の傾向から選考委員の真価までを徹底的に分析した。歯に衣着せぬ論評っぷりで文学界内外から喝采を浴びたこの二人に、今回の両賞の受賞レースを予想してもらった。
なおこの予想は、作品に対する二人の純粋な評価とは関係なく、馬券を買うの同様に、あくまでも「当てにいってもらった」結果である。
next: まずは豊崎氏の寸評から…
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