第3回本屋大賞を「メッタ斬り!コンビ」が予想
今年で3回目を迎える「本屋大賞」は、全国の書店員が、「今、自分たちがいちばん売りたい本」を投票によって選ぶ賞。
2004年12月1日〜2005年11月30日に刊行された日本の小説を対象に、まず1次投票を行う。そこで票を集めた11作をノミネート、2次投票でいよいよ大賞を決める。2次投票に参加できるのは、ノミネート11作すべてを読んだ書店員。1次投票の段階ですでに去年より約100人多い367人の投票があった。2次投票の参加者も、去年の186人を大きく上回りそうだ(現在集計中)。
2003年、第1回の大賞受賞作品『博士の愛した数式』(小川洋子/新潮社)は、受賞をきっかけに、約50万部の大ベストセラーとなった。1回目にして本屋大賞の存在を世間に知らしめることになったわけだ。さらに、映画のヒットも重なり、昨年末に発売された文庫版は2カ月で100 万部以上を売り上げた。
2004年に実施した第2回は『夜のピクニック』(恩田陸/新潮社)が受賞。またまたベストセラーになった。この作品も今秋の映画公開が決定しており、話題が再燃することは必至だろう。
直木賞にも影響与える本屋大賞
本屋大賞の強みは、売れるのが大賞受賞作品だけではないこと。1次投票でノミネートされた作品を店頭にそろえ、色とりどりのポップを添えて「本屋大賞フェア」を展開する書店が増加している。出版不況が叫ばれる中、本屋大賞は、「書店に人が呼べる」「売り上げに結びつく」賞として確実に注目を浴びているのだ。
今年の1月に決定した直木賞の候補作発表が、例年より1週間ほど早まった背後には、こうした本屋大賞の実績が大きく影響しているのではないかとも分析されている。「本屋大賞ノミネート作品のように、直木賞候補作も受賞作が決定するまでの期間、店頭に並べたい。そうすれば売上向上につながるのでは?」といった書店からの声が反映されたというのだ。
賞を主宰する「本屋大賞実行委員会」が、2006年からNPO法人となった。これを機に、本屋大賞に関する情報や、全国の書店からの情報を発信するフリーペーパー「LOVE書店!」を発行するなど、活動を拡大させている。
日本には約300の文学賞があると言われている。その中でも認知度の高い芥川賞・直木賞と、発足から3年めにして肩を並べた「本屋大賞」。今年も、版元、書店、読者の幅広い期待と注目を集めることは間違いない。
そこで、芥川賞、直木賞の受賞作も予想した、大森望、豊崎由美のメッタ斬り!コンビに、来る4月5日に発表される第3回本屋大賞受賞作の完全予想にチャレンジしてもらった。
ノミネート11作品を紹介
第3回本屋大賞ノミネート作品を紹介しよう(1次投票通過11作。本来は上位10作を対象作品とするが、今年は得票数が同数の作品があったので例年より1作多くノミネートされている。五十音順、投票順位は非公開)。
『県庁の星』 桂望実(小学館)
『告白』 町田康(中央公論新社)
『サウスバウンド』 奥田英朗(角川書店)
『さくら』 西加奈子(小学館)
『死神の精度』 伊坂幸太郎(文藝春秋)
『その日のまえに』 重松清(文藝春秋)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー(扶桑社)
『ナラタージュ』 島本理生(角川書店)
『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男(文藝春秋)
『魔王』 伊坂幸太郎(講談社)
『容疑者Xの献身』 東野圭吾(文藝春秋)
詳しくは、本屋大賞のホームページへ
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