「ゴッドファーザー」で驚いた!映画のゲーム化最前線
(飯田 和敏=ゲームデザイナー)
新作映画公開リストとビデオゲーム新作発売予定リストの関係
かつての角川文庫/角川映画のキャッチコピー「読んでから観るか、観てから読むか」の効果は絶大なものがあった。われわれは、作品に関連するあらゆるものを読んで、観て、観て、読んだ。今で言うメディアミックスの先駆けである。筆者は性に目覚める多感な年齢だったこともあり、薬師丸ひろ子を筆頭とする角川3人娘(原田知世、渡辺典子)にも見事にヤラれ、小遣いの大半を角川春樹に捧げたものだ。

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やがて角川文庫/角川映画の時代は過ぎ去るのであるが、ベストセラー小説×映像作品の相乗的なヒット現象は、その後もコンスタントに現れている。記憶に新しいところでは、「電車男」、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「ダ・ヴィンチ・コード」といったところが挙げられる。これからのものだと「東京タワー」がかなりイイセンを行くだろう。筆者もクリエイターの端くれとして名乗りを上げている以上、生涯において一度はこうしたウハ!体験を味わいたいものだが、「世の中そうは甘くない」ということを思い知らされるのみである。
ところで、みなさんは、エンターテインメント産業最前線のハリウッドの新作映画公開リストと、ビデオゲームの新作発売予定リストを見比べてみたことがあるだろうか? もし、ないのであれば、興味深いことが判明するので、ぜひとも見ていただきたい。
眼の左右は問わないが、一方で映画のリスト、もう一方でゲームのリスト。これを、ひところはやった裸眼立体の要領でしばし眺めていると、両方のリストにエントリーされている文字が立体的に浮かび上がってくるはずだ。次々と、泡のように。そう。現在、世界的な大ヒットを狙っている映画は必ずと言っていいほど、ゲームバージョンが発売されるのだ。
しかも、映画の封切り日とゲームの発売日が非常に近い時期に設定されている。さらによく見ると、ゲームの方が若干早く発売される傾向がある。蘇えった金狼、「遊んでから観るか、観てから遊ぶか」といった感がある。
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