このページの本文へ
ここから本文です

「しゃべる! DSお料理ナビ」で考えるゲームの皮を脱ぎ捨てる動き

2006年8月21日

(麻野 一哉=ゲームデザイナー)

本だと難しいことが、あっさり実現できる

「しゃべる! DSお料理ナビ」は「毎日お料理ナビ」と「お料理辞典」の二本柱からなる。メニューは全部で200種類。「すき焼き」から「トマトのブルスケッタ」までなかなかバラエティに富んでいる。玄人には物足りないかもしれないが、ふだん料理をしない人間にとっては十分なメニューと言える。商品名の通り、ニンテンドーDSで利用できる。

まずは、サッと「お料理辞典」を見てみる。ここでは、「食材」や「器具」、「下ごしらえ」について、映像を見ながら勉強できる。手にしてるのがゲーム機だけに、「牛タン」とか「鶏ささ身」が、まるで冒険の末に手に入れたアイテムのように思えるのが妙だ。

しゃべる! DSお料理ナビ 任天堂/Nintendo DS対応・3230円(税込)

少し感激したのは「解説映像」。「みじん切り」や「乱切り」のムービーが流れる。「みじん切り」とは何なのか、サクッと分かって非常に小気味いい。こういうのってビデオやDVDだと、やれ「巻き戻し」だの「頭出し」だのと手間がかかるが、DSならば手軽だ。内容も、「これが乱切りだ!」という「乱切り」中の「乱切り」しか見せない。数秒ですむ。あっというまに理解できるので、精神衛生上、すごくいい。

メインの「毎日お料理ナビ」もよくできてる。例えば献立の決定方法。「食材」はもちろん、「カロリー」や「調理時間」といった条件から絞っていくこともできる。こうした条件検索は、パソコンを使い慣れた身にとっては当たり前のことだ。しかし、「本」では実現が難しい。索引を立体的につくればできなくはないが、おそらく読者は混乱するだろう。

本だと難しいことが、コンピューターだとあっさり実現できる。そういう意味では、今後、データベース的なものは、本よりも、DSのようなマシンの方が向いてるんじゃないかと想像が広がる。

next: 実際に作ってみると…

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

ここから下は、過去記事一覧などです。画面先頭に戻る バックナンバー一覧へ戻る ホームページへ戻る

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る