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…気がつくと、現実世界は朝になっている。しまった。寝るのを忘れていた。

「シヴィライゼーション」はそんなゲームだ。最初はパラメーターやアイコンの意味が分からなくて、もどかしい思いもする。でもだからといって、ゲームにならないわけではない。最低限のことを教えてくれるチュートリアルはあるし、自分のレベルに難易度を設定しておけば、細かいルールを知らなくても十分に楽しめる。やがて、ゲームへの理解が深まるにつれ、同じ画面を違った視点で見られるようになる。世界の発見と、システムの理解が脳の中で平行して進む。二重の意味で、発見と想像と試行が行える。

日本人には歴史好きが多いという。また、年齢が高いほどその傾向があるという。一般に日本の歴史ゲームと言えば、有名な武将や、ある時代にスポットを当てたものが多い。だが、海外には、こういう人類の文明そのものを俯瞰(ふかん)するゲームもある。ぜひトライしていただきたい。

正直言ってこのゲーム、敷居は高い。また、万人に受けるとも言い難い。しかし、はまる人はとことんはまる。筆者もその一人だ。「無人島に持っていくゲームを選べ」と言われたら、絶対に持っていく。現実の島の探検がそっちのけになって、命を落とすのが怖いけど。

麻野 一哉(あさの・かずや)

1963年生まれ、兵庫県出身。チュンソフトを経て現在フリーランス。「弟切草」「かまいたちの夜」「街」「トルネコの大冒険」などに関わる。著作に『日本文学ふいんき語り』(麻野一哉・飯田和敏・米光一成/双葉社)、『八百比丘尼の斎』(麻野一哉著/チュンソフト)など。Web本の雑誌にて、鼎談企画『脳を鍛える!ゲーム化会議』を連載。

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