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世界を発見する喜び。歴史ゲームを変えた「シヴィライゼーション」

2006年7月26日

(麻野 一哉=ゲームデザイナー)

文明を育てるシミュレーションゲーム「シヴィライゼーション4」が、この6月に発売になった。前作に比べ、絵もシステムも進化している。しかし、今回はこの変化ではなく、「シヴィライゼーション」シリーズそのものを紹介したい。といっても、非常に奥の深いゲームだ。すべてを伝えるのは不可能。せめて入り口の楽しさだけでも伝えたい。

ルールを理解していく喜び

シヴィライゼーション4【完全日本語版】
サイバーフロント/Windows対応・9056円(税込)

デジタルゲームは、「とにかくボタンを押せば始められる」というのが特徴の一つ。トランプなどだとルールが分からないと始めようがないが、デジタルゲームはそのへんが違う。とにかくボタンを押せばゲームを進められる。その結果、「いまいちよく分からないけど、やりながらルールを理解していく」ことができる。

例えば筆者が初めて「ドラクエ」をやったとき、それまでなじんでいたゲームシステムとまったく違っていたため、すごくとまどった覚えがある。マリオのようにダッシュもジャンプもしない。歩いてると突然画面が変わって地図みたいになる。画面がグルグル回ってスライムが登場する。今ならそれが戦闘シーンだと分かるが、当時は分からなかった。 RPG(ロールプレイゲーム)未体験だったし、たまたま説明書も手元になかった。それでもなんとなく遊べる。そして、そのうちHP(体力)やMP(マジックポイント)の意味とか、画面に表示される数字の価値が分かってくる。薬草でHPが回復する仕組みも分かるようになる。すると、今度は想像力が働き、薬草のような魔法が欲しくなる。しばらくして、それはホイミという形で手に入る。

アクションゲームに比べると、RPGやシミュレーションはどうしてもルールが複雑になりがちで、敷居が高い。しかし、その高い敷居を超えることそのものが「楽しい」、という側面もある。「あ、こんなこともできるのか」、「これとこれはこういう関係だったのか」と、断片的な知識が脳の中でくっつき始める。それは一種の快感である。

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