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日経平均株価と騰落レシオの動きがずれた例

前述したように、日経平均株価と個別銘柄の動きに、ずれがあると感じる場合は、騰落レシオの動きをチェックすると良いでしょう。実際の例として、2003年1月〜6月の日経平均株価と騰落レシオを比較したものが図3です。

2003年4月28日に、日経平均株価はバブル後最安値をつけました。確かにその日は騰落レシオも下がっていますが、それでも95%ありました。一方、騰落レシオが底打ちしたのは3月19日です。

バブル後最安値が起こった頃は、ソニーが業績を大幅に下方修正して、ソニーの株価が急落していました(ソニーショック)。ソニーは値嵩株であり、日経平均株価への影響が大きい銘柄です。しかし、日経平均株価への影響度が少ない銘柄は、それほど悪い状況ではありませんでした。そのため、日経平均株価と騰落レシオの動きにずれが生じたものと思われます。

このように、日経平均株価やTOPIXだけでは、市場全体の動向を判断できない場合もありますので、注意することが必要です。

藤本 壱(ふじもと・はじめ)

パソコンおよびマネー関連のフリーライターで、ファイナンシャルプランナー(CFP)。自身で株式投資を行っているのはもちろんのこと、「ちゃんと儲けたい人のための株投資戦略の基本」(自由国民社刊)など、株式 投資に関する書籍も数冊執筆している。

ホームページ: http://www.1-fuji.com

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