【中級編】第4回 市場全体と個別銘柄の関係
市場が悪いときに利益を上げるのは難しい
株式投資を始めると、「市場が開いている限り株を売買したい」と思われる方も多いのではないでしょうか。特に、昨年後半のように市場が良かったときに株を始めた方だと、そのように思われるのも無理もないでしょう。
しかし、「年中いつでも買い時」ということは、通常はあり得ません。買い時があれば売り時もあるわけで、売り時に買っていては失敗する確率が高まります。では、買い時と売り時を大まかに判断するには、どうすれば良いのでしょうか? その材料として、日経平均株価やTOPIXなどの市場全体を表す指標があります。
これらの指標は、多くの銘柄の株価を平均したものですので、多くの銘柄の株価が上がれば指標も上がり、株価が下がれば指標も下がります。逆に言えば、指標が上がっているときは多くの銘柄の株価が上がっていることになり、また指標が下がっているときには多くの銘柄の株価が下がっていることになります。つまり、日経平均株価やTOPIXが下がっているときは、市場全体が下がっていると考えられます。
市場全体が下がっている時でも、中には上昇する銘柄もあります。しかし、そのような銘柄に出会うのはそう簡単ではありません。市場全体が下がっているときは、株を買っても失敗する可能性が高いので、買わないようにするべきだと言えます。
個別銘柄の株価と市場全体を比較する
上で述べたように、個別銘柄の株価は市場全体に連動する傾向があります。いくつかの銘柄を例に、どのぐらい連動しているのか見てみることにしましょう。
図1は、2005年10月から2006年3月の間で、日経平均株価/トヨタ自動車/ソニー/三菱UFJフィナンシャルグループの株価を比較したものです。2005年10月3日の株価を1として、それに対する比率で表示しています。
このグラフを見ると、日経平均株価の上下と個別銘柄の上下には、程度の差はありますが、連動性があることがうかがえます。

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