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第22回 効率よく利益を上げている企業を選ぶ

2006年1月12日

同じ利益でも効率の良し悪しで評価が変わる

この連載の第20回で、株価と利益の関係をお話しました。その中で、「1株あたりの利益が高いほど、株価も高くなりやすい」ということを解説しましたが、もっと詳しくいえば、1株あたり利益が同じでも、より効率良く利益を上げている会社の方が、株価が上がる可能性が高いといえます。

このところ、「会社は株主のもの」という意識が高くなってきています。そのような中で、効率よく利益を上げて、配当を増やしたりするなどして、株価を高めることを会社に要求する投資家が増えています。そして、効率良く利益を出している会社は、評価されて株価が上がりやすくなっています。

「ROE」が重視されている

効率性を表す指標はいろいろとありますが、多くの投資家に重視されている指標として、「ROE」というものがあります。ROEは「return on equity」の略で、日本語では「株主資本利益率」と呼びます。式で書くと以下のようになります。

ROE=当期純利益/資本(純資産)×100(%)

また、上記の利益と資本を1株あたりに置き換えて、以下のように求めることもできます。

ROE=1株あたり当期純利益/1株あたり純資産×100

前回に貸借対照表の基本をお話しましたが、「貸借対照表の資本(純資産)の部分は、会社を清算した場合には株主に返される」というようなことを解説しました。つまり、資本(純資産)の部分は、いわば株主が会社に預けているようなものなのです。

ROEは、資本(純資産)に対してどれだけの利益を上げているかということを表します。つまり、株主が預けたお金をどれだけ効率よく運用しているかを表すことになります。図1のように、純資産が同じ1000億円でも、利益が10億円の会社と100億円の会社では、後者の方が効率が良いといえます。利益が多いほどROEの値も高くなりますので、ROEが高いほど効率が良いと言えます。

next: ROEの値と傾向を調べる

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