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のんびりどっしりの長期運用なら

われわれ長期投資家はまったく違う考え方をする。もし、30代〜40代でいま500万円の貯蓄があれば、もう万々歳である。

ここまで頑張って少しずつ蓄えてきた手持の500万円を、いよいよ株式などを対象にした本格的な長期運用にまわすのだ。

そのとき、間違えてもやってはいけないのが、「年8%で運用していけば」といった、運用目標を設定する考え方。

少し投資運用をやった人ならだれでも実感しているはずだ。年7%なり年10%でまわそうとするのは途方もなく困難な作業である。

もちろん、2年や3年の成績なら、相場次第で年20%や年30%もあり得る。しかし、20年30年の間ずっと毎年7%とか年10%を出し続けるなんて、考えるだけでゾッとする。昨年の日本株市場みたいに大きな上昇相場に恵まれる年もあれば、今年のように低迷相場が続く年もある。今年はまだ終っていないが、10%でまわすのは結構きついと思う。

ところが、ほんのちょっと考え方を変えてやると、驚くほど楽になる。年7%でまわそうと無理する代りに、「10年で2倍になればいいや」と割り切ってみよう。投資運用を実際にやってきて、10年で2倍という数字は、もちろん約束はできないが、それほど難しいとは思わない。「10年で2倍」なら「年率7%」とほぼ同等の運用成績になる。

そのぐらいのゆったりした気持ちで本格的な運用をしていると、結果的に5〜7年で2倍といった成績も十分にあり得る。そうなると、年10%から15%にまわったことになり、すごい成績を収めたことになる。

そうなのだ、投資運用の成果は「結果として、これこれの数字にまわった」という形で得られるもの。いくらいくらの成績を上げようとしゃかりきになるよりも、「6年とか7年で2倍になればいいや」のゆったりした気持で運用することが大事なのである。

7年で2倍になれば

先ほどの500万円に戻ろう。35歳の人が「結果的に、7年で2倍」ぐらいのおおらかなペースで長期運用していくと、42歳で1000万円、49歳で2000万円、56歳で4000万円といった財産づくりの皮算用ができる。

このままいけば、63歳の年には8000万円に達する。それと、60歳定年時の退職金を合算すると、ほら1億円になってしまう。

それだけでは終らない。虎の子の財産は本格的な長期運用の路線に乗せてあるから、相変らず「7年で2倍になればいいや」ベースで、のんびりと殖えていってくれる。

それどころか、65歳ぐらいから毎年1000万円ずつ使っていっても、全体資産は減らないのだ。急いでどんどん使っていかないと資産が殖えすぎて困る、といったうれしい悩みが待っている。

だからと言って、長期運用の路線から降りてしまってはいけない。長期運用の波に乗っていてこそ、いろいろな景気変動を乗り越えていける。もちろん、インフレが到来しても、預貯金とは違い、※1株価の上昇が物価の上昇を十分に補ってくれる。

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