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フィナンシャル社長兼CEOの木村剛さんに聞く(2)〜インフレは「見えない税金」だ

2006年10月31日

バブル崩壊以来、デフレが長く続いたために、インフレを知らない世代が増えた。過去にインフレを経験した世代であれば、皮膚感覚でその怖さが分かるだろう。しかし「デフレは悪でインフレは善」と刷り込まれた若い世代に、その結末を想像することは難しいかもしれない。

フィナンシャル代表 木村 剛さん

インフレとは、物価が上昇していくこと。それは貨幣の価値が下がること。容赦なくインフレは資産に襲いかかる。インフレは「マーケットの海賊」「見えない税金」と例えられる。あなたが保有している金融資産の価値が小さくなることを意味するわけだ。何もしなければ、金融資産は、インフレによってかすめ取られてしまう可能性がある。

だからこそ、来るであろうインフレの時代に備えるために、基本的な金融知識と経済知識を身に付ける必要がある。そんなに難しいことではない。「余裕資金を使って長期的に株式投資する」「資産を分散させて、集中リスクを避ける」という資産運用の王道を歩めばよい(関連記事)。これらは、常識の範囲で理解できることばかりだ。しかし、インフレで痛い目にあっていないため、その常識は、多くの人の「血肉」となってはいないようだ。

想像してみてほしい。毎年たった1%のインフレ率だったとしても、それが10年間続くと金融資産の価値は約10%も減少する。血と汗と涙で蓄えた、なけなしの金融資産の価値が、知らないうちに奪われていく。そんなことに耐えられるわけがない。

だからこそ、インフレ時代に備えた財産形成戦略や家計ポートフォリオ(資産構成)の見直しが必要になってくる。住宅ローンも、銀行預金も、その内容をよく理解した上で、自分の家計に合った姿を模索する必要がある。

かといって、準備もなく株式投資というのはいただけない。株がポートフォリオの中心だとしても、生活防衛資金を用意することもなく突っ走っては「飛んで火に入いる夏の虫」になるかもしれない。金利高は株のマイナス材料として扱われる局面が少なくないからだ。

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