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第20回 年金の一元化は実現するのか

2005年3月24日

ファイナンシャル・プランナー/社会保険労務士 井戸 美枝

国会では、社会保障改革論議がなされようとしています。まず、議論になっているのが公的年金の一元化です。今回は、この公的年金の一元化が何を意味するのか、われわれの生活にどのような影響を及ぼすのかについて考えてみたいと思います。

年金一元化の経緯

公的年金の一元化は、長い間議論されてきた、語り尽くされたテーマと言えます。年金一元化がどのように議論されてきたかの経緯を簡単に説明しましょう。下図をご覧ください。日本の年金制度は、多様な年金の林立状態からスタートしていたことが分かります。

統合化についての議論があるのは当然の話で、図の右端を見ていただくと「公的年金一元化へ」とあります。これは公務員などの年金と民間被用者の年金との一元化を意味し、被用者年金制度の再編成が以前から予定されていたことが分かります。

この間の事情を厚生労働省の資料を基にもう少し詳しく追ってみましょう。1984年2月の閣議決定「公的年金制度の改革について」では、「国民年金を共通の基礎年金を支給する制度とし、厚生年金と共済年金は上乗せの報酬比例年金給付を行う制度とする(1986年度から実施)」、さらに「1995年を目途に公的年金制度全体の一元化を完了させる」となっています。今年は2005年です。予定の期限から10年たっても公的年金の一元化(その一部)が達成されていないことが分かります。

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