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第18回 ノーベル賞を生んだ進取の気性に触れる。京都府京都市 島津創業記念資料館 —科学の森—

2005年6月22日

今回の訪問先は、田中耕一氏のノーベル賞受賞で一躍名を馳せた島津製作所の関連施設・島津創業記念資料館である。資料館が所蔵する明治〜昭和期の製作物600点あまりは、そのまま日本の近代科学技術の歩みを示している。また、海外の優れた技術や発見をいち早く形にするという進取の気性こそがノーベル賞をもたらしたことも、数々の展示物が暗示している。そんなユニークな資料館、ぜひ子どもと一緒に見学していただきたい。

島津創業記念資料館は島津製作所の創業100周年を記念して1975年に開館した。中庭には創業者・島津源蔵の像が建立されている。

なぜノーベル賞受賞者を生んだのか知りたい

島津製作所に勤める研究者である田中耕一氏が「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」という研究テーマでノーベル化学賞を受賞したのは2002年のことだ。東大・京大出身者以外のノーベル賞受賞。理系の受賞者では珍しい、学部卒であること。そして田中氏の実直な人柄など、何かと話題になる受賞であった。

そんなお祝いムードの一方で、こんなふうに考えた人も少なくなかったのではないかと思う。「なぜ島津製作所からノーベル賞受賞者が?」、「ところで島津製作所って何をやっている会社なんだ?」と。いやもちろん、部品製造・測定機器製造などの分野では島津製作所は世界有数のメーカーであることは知っている。しかしそれが一体どうしたらノーベル賞と結びつくのか。少なくとも筆者はそのへんのことがどうしても分からずにいた。

そんな折りも折り、島津製作所の記念資料館が京都にあるという情報を得た。明治・大正期に同社が製作した様々な理化学器械を中心に600点あまりを収蔵しており、それらがそのまま日本の近代科学技術の黎明期を表しているという。早速訪れてみることにした。

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