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第1回 洞窟めぐりで、暗闇への本能的な恐怖を体験。東京都稲城市 威光寺・弁天洞窟

2004年9月17日

今の子どもたちに、いちばん不足しているもの。それはカルシウムでも必須アミノ酸でもない。「想像力をめぐらせる」という体験だ!というわけで「親子で楽しむ一日体験コース」。記念すべき第1回は、東京都稲城市にある威光寺・弁天洞窟での胎内めぐりをお送りする。ロウソクのかすかな明かりだけを頼りに漆黒の闇の中を歩く体験は、原始の本能を呼び覚まし、想像力の翼を広げさせる強烈なものだった。

関東屈指の胎内めぐりの名所

「胎内めぐり」とは、地下や洞窟(どうくつ)などに造られた霊場を、文字通り仏の胎内に見立てて参拝することだ。長野市の善光寺や京都の清水寺などが有名。いずれの胎内めぐりにも共通するのは、照明設備がほとんどないということである。だから参拝者は暗闇の中を手探りで、あるいはかすかな燭光だけを頼りに進んでいくことになる。

胎内めぐりは中部以西の寺院に比較的多く見られるもので、東日本では意外に数は少ない。その少ない例の一つがここ、東京都稲城市は威光寺にある弁天洞窟である。

弁天洞窟の入り口。脇には案内図も用意されているので、あらかじめ順路を確認しておこう。

弁天洞窟は全長65メートル・広さ660平方メートルで、中には23体の仏像と2匹の蛇が祭られている。有名な「田谷の洞窟」(横浜市栄区)には規模で一歩劣るものの、それでも関東屈指の地下霊場であることに変わりはない。

そもそもは古代人の横穴式古墳だったそうで、明治以前は弁財天・大黒天・毘沙門天の三福神を祭っていた。それが現在の形になったのは明治初年のことで、時の政府の打ち出した神仏分離政策を受け、洞窟内の仏像を本堂に移したことに始まるという。

ちなみに弁天洞窟は、東京都の生活文化局が制定した新東京百景にも選ばれている観光名所でもある。残暑もまだ厳しい9月上旬、同所を訪れてみた。

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