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Apertureはプロ向けの渋いデザイン。修正の項目も細かく凝ったレタッチができる。

プロ向けのAperture

対して2005年10月に英語版が発売されたApertureはiPhotoのプロ版といった内容。基調講演では実際の使用例がビデオで紹介されたほど力がはいっている。

プロジェクトごとに写真を管理し、写真ピックアップ用のライトテーブルで複数の写真を比較できたり、複数の写真をまとめてスタックできたりと内容は高度。ライトテーブルは候補写真をドラッグして並べるだけなのだが、大きさや置く場所が自由で、実際にライトテーブルにコマを並べて写真を選んでいく感覚で使えるのが特徴だ。

編集機能はすべて「非破壊画像処理」でオリジナルを残したまま行うのが基本。オリジナルを保持して編集するという方針が貫かれており、編集結果をいつでも戻せるほか、複製を作っての編集もできる。不用意に上書きしてしまうことはないし、自動バックアップ機能もある。ここがしっかりしている点だ。

編集は露出、ホワイトバランス、ハイライト&シャドウ、シャープネスといった基本作業が中心で、モノクロ写真を作るためのモノクロームミキサー(RGBそれぞれのバランスを設定できる)もある。RAWもJPEGも同じように高速に作業できるが、現時点では全カメラのRAWデータを扱えるわけではない。ニコンやキヤノンの主要カメラはサポートされているが、最新機種やエプソンのR-D1、アドビのDNGなどには未対応だ。

ここで基本的なレタッチを施したら、それをPhotoshopなどのアプリケーションに渡すことも可能(16bitのPSDフォーマットで劣化なしで渡すことができる)で、その場合は自動的に複製を作ってPhotoshopに渡してくれる。Apertureの編集機能は限られているため、より細かい補正や加工を行う場合にPhotoshopが欠かせないのは従来と同様だ。

プリントもカラーマネージメント対応でセッティングをいくつも保存しておける。

コンセプトとしては面白いし使い勝手もいいが、プロ向けとしては読み込み時に時間がかかるのと、画像データを独自の場所にまとめて保持するためApartureに画像ファイル管理を一任することになってしまうのが気になる点だ。読み込み後の動作性能は高く、特に大量に撮った写真のピックアップを素早くしたい人にいい。一番の関心は日本語版がいつ出るかだ。

今まで、映像と音楽に力を入れてきた感のあるアップルが、やっとデジタルフォトにも本腰をいれて参入してきたのは確かである。

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荻窪 圭

この業界では老舗に属するデジタル系ライターで、Mac関連とデジタルカメラが主なメインフィールド。常時作例を撮りつつ原稿を書き続けている。

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