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それでは、何がきっかけで転職を考えるようになるのでしょうか? 実際に転職活動中の人と回答者全体の職場、仕事内容、報酬、上司に対する満足度を比較したグラフが図3です。これを見ると、転職を考える要素として、仕事内容というより、報酬、職場に対する不満足が大きいようです。

この不満足の割合は、社会人歴で比べて見てもあまり大差無いのですが(図2a〜d)、転職を考える割合は大きく減少してゆきます(図2e)。一部では「35歳転職ハードル説」なるものもあるようですが、社会に入って10年もすると、不満感が直接転職への意欲に繋がりにくくなることは確かなようです。

Q 社会人になって、いちばん「辛い」と思ったことは何ですか?

長い拘束時間と人間関係

社会人になって、いちばん辛いと思ったことは「仕事上での人間関係」(27.6%)が1位にあがり、女性では35.5%と多くの人が回答しています(表3)。「会社は選べても、上司は選べない」(30代男性・10年)、これは昔からよく耳にする言葉ですね。社会人歴によって回答に差は殆どありませんでしたが、5位にランクした「朝、決まった時間に起きること」のみ、社会人歴が長くなるにつれて、回答者が減っていました。新入社員時代に辛いと思ったことも、もっと辛いことに気づかされてしまうのか、あるいは単に慣れてくるだけなのでしょうか。

次に、「社会人になってよかった」と初めて思ったときについて聞きました。

Q 「社会人になってよかった」と初めて思ったのは、どのようなとき?

経済的に自立、報酬を得たとき

「経済的に自立を実感したとき」(17.7%)、「報酬を得たとき」(15.4%)と上位は労働に対して得た「お金」に対する回答で占めました(表4)。こう見てみると、「自己実現」や、「やりがい」といった言葉をよく耳にしますが、やはり、「報酬」は労働に対するモチベーションとして大事な要素のようです。

「社会人になっていちばん辛いこと」の1位であった「人間関係」、「社会人になってよかったこと」の1位が「経済的に自立」という結果は、転職活動中の人が抱えている不満が「職場」、「報酬」であった(図3)ことに重なり、働く上で重要なポイントであることがわかりました。

以上、みなさんの職場や仕事に対する意識と比べ、どう感じられたでしょうか? 私個人では、仕事内容に対し「満足」と回答した人が8割強、上司に対し、「尊敬している」と回答した人が半数を超えるなど、まだまだ日本の社会、期待できるのではと感じてしまいました。全体的に報酬への満足度が低いのが気になりますが、これは、今後の景気に期待する・・・ということで、みなさん、お互い前向きに頑張っていきましょう!

文/小倉さなえ@nikkeibp.jp イラスト/南川咲子

調査概要

調査期間:2005年6月29日(水)〜7月5日(火)
回収件数:1022件
調査告知方法:nikkeibp.jp ライフスタイル面のバナー及び nikkeibp.jp メール(朝刊)、週刊nikkeibp.jp for lifestyle(金曜刊HTMLメール)
性別:男性:89.9%、女性:9.1%、無回答:1.0%
年齢:29歳以下:15.5%、30代:43.5%、40代:28.8%、50代:10.3%、60歳以上:1.6%、無回答:0.4%
謝礼:5000円の商品券(抽選で10名)
調査企画:nikkeibp.jp 編集
調査実施機関:日経BPコンサルティング 調査第一部

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