デジタル進む。でも肝心なことは遅々として、進まない
ほしいときにいつでも望みの情報が手に入る社会、究極のユビキタス社会の到来を今か今かと待ち望んでいるデジタル無精の私にとって、2006年は実に楽しめる1年だった。音楽は聴きたくなったときに気分に合わせた楽曲を即座に買えるようになったし、ビデオもレンタルショップに足を伸ばさなくても(旧作なら)買えるようになった。でも、何か釈然としない。ストレスはたまる一方だ。
楽しめるのは米国サイトだけ
私の大好きな楽曲はJazzとクラシック。話題の新譜があれば、サイトにアクセスし、楽曲をクリック。再生ボタンを押して30秒間試聴して気に入ったら即購入だ。棚からCDを探し出し、オーディオシステムにセットして曲を鳴らすより早くて、私のように無精な人間にはピッタリだ。特に私の愛聴曲はCDになっていないLPが多いため、ますますこのスタイルの楽曲購入はクセになる。
話はちょいと脱線。iTunes Storeで好きな楽曲を次々に飛ばしながら聴く方法があるのを御存知だろうか。iTunes Storeにアクセスし、ジャンルやアーティストでざっくり検索すると、画面下の楽曲リストにずらりとタイトルが並ぶ。ここぞと思うところにカーソルを合わせ、クリックして選択。後は左最上部にある再生ボタンを押す。楽曲の試聴時間は30秒だが、その曲が終わってしまわないうちに右の早送りボタンを押すと次々に曲を試聴することができる。この操作は会員登録しなくてもできるが、やはり、プリペイドカードかクレジットカードの登録を行い、いつでも気に入った曲が買える状態でこいつをやるといい。昔聞き覚えた懐かしい曲、あるいは曲名が分からず喉元につかえていた曲にきっと出会える。そんなときにすかさずクリックする快感はたまらない。
閑話休題。しかし、そんな手触りのよいデジタルライフが、私の好みで楽しめるのも米国サイトにアクセスしているときだけ。品揃えは歴史的名盤から、新譜まで、100%とは行かないまでもほしいと思った曲の80%は在庫している。ちなみにCDショップでお目当てのものに出会う確率は5%くらいというのが体感比率である。ホントにCDショップでの空振り体験は数多い。お目当てのものが無くて、悔しいので、次善、三善のCDを手にして帰り、がっかりして投げ捨てるという経験もしょっちゅうだ。
ビデオに関して言うと、満足度、出会い比率はぐんと落ちて40%くらい。過去の名作も新作もなかなか揃っておらず、不満は大きいが、見落とした旧作を話のタネにもう一度見ておこうというときには重宝する。
ところがこの「魅惑のiTunes Store」も日本での展開は苦戦している。米国サイトでは2005年10月に有料でビデオ配信を始めているものの、日本サイトでは残念ながらビデオ配信、テレビ番組配信は始まっていない。
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