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現在のiPodにソフトウエアコントロールでテンポを調整する機能があるかどうかは、iPodのプログラミングAPIが公開されていないため、不明だ。しかし、技術的には実現困難だとは思わない。Nike+iPodスポーツキットが動き始めた以上、現在は入っていないにしても、次期iPodには搭載されてくる可能性大と考えてよいだろう。

こんな仕掛けが楽曲、スポーツウエア、iPodに組込まれてくれば面白い。ジョギングやワークアウトにとりあえず、「だいたい良さそうなテンポの楽曲」を用意しておきさえすればよい。実際のトレーニングに合わせて、ちょうど良い流れで音楽が再生される。たとえ楽曲がテンポ120,130,140のものであっても、走りに合わせて80から徐々に上がり、登り坂では、少し下がり、平坦な場所に出ればまた上がる、といった形に仕立てることもできるだろう。もちろん、テンポ120の曲から130の曲に移るときも、滑らかに推移させられる。

逆に、本格的に鍛えたい人には、運動生理学に基づいたトレーニング曲線で強制的にテンポを変化させ、運動効果を上げるモードも考えられるだろう。「コーチ○○が監修:マラソン30日トレーニングコース」なんていうソフトウエアパッケージも企画できそうだ。

もっともっと柔らかいデジタルを夢見るタネを蒔いてくれたナイキ&アップル。ありがとう。

林 伸夫

インフォメーション・コンシェルジェ

1983年、ユーザーのためのパソコン情報誌「日経パソコン」の創刊に参加。91年日経パソコン編集長、92年日経MAC編集長。2001年3月から編集委員室主席編集委員。日経パソコンでは「コンピューターに詳しくない」一般のビジネスマンにとって、パソコンはどうあるべきかというテーマを追求、ビジネスの創造性、効率向上のためにPCやネットワークとどうかかわって行くかを提言してきた。2006年4月、フリーに転進後、迷えるインターネットユーザー、Macユーザーに役立つ情報提供サービスを模索中。

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