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Bluetoothに積極的なのは、海外メーカーに限らない。日本の自動車メーカーも、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業の3社は、海外市場はもちろん、国内向けにもBluetoothに対応した純正カーナビを投入。Bluetooth対応には熱心だ。

自動車メーカーがBluetooth採用に積極的なのは、彼らのビジネス戦略上の理由もある。

まず、クルマは世界市場の商品である。一方で携帯電話は通信方式や機能の面で地域性が高く、特に日本市場はかなり特殊。中でも、携帯電話とハンズフリーフォン機器を繋ぐ「接続端子」が、日本ではキャリア(携帯電話会社)ごとに違い、同じキャリアでも例えばドコモでは「movaとFOMAでは違う」というメチャクチャな状況だ。世界中で売るというクルマの商品特性を考えると、世界共通方式として規格が作られていて、しかも欧米ではメジャーな方式で普及しているBluetooth対応が進むことが、生産コストの点で有利なのだ。

Bluetoothを採用したG-BOOK ALPHAのメニュー画面。
(写真提供 トヨタ自動車株式会社)

もうひとつの理由が、トヨタ、日産、ホンダが日本市場で、クルマ向け情報サービス「テレマティクス」の普及を進めているためだ。テレマティクスではカーナビが通信機能を使うため、携帯電話との接続が不可欠。しかし、クルマに乗り込むたびに携帯電話をポケットから取り出してケーブルで繋ぐのは、いちいち面倒だ。その点、ワイヤレス接続のBluetoothなら、一度ケータイの初期登録をしてしまえば、あとはクルマに乗るたびに自動的にカーナビと接続される。Bluetoothの普及は、テレマティクスの利用促進にも繋がるという考えなのである。

後編では、日産の「カーウイングス」について触れる。

(次回更新は8月2日の予定です)

神尾 寿

通信・ITSジャーナリスト。IT専門誌ライター、携帯電話会社の嘱託コンサルタントを経て、'99年にジャーナリストとして独立。著書は「自動車ITS革命」(ダイヤモンド社)。現在はIRIコマース&テクノロジー社の客員研究員も勤める。専門は通信とITSを軸に、デジタル時代のビジネス・ライフスタイル・文化の動向分析。

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