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フローティング情報で実現した「車線別渋滞予測」と「出発時間アドバイザー」

フローティングカー情報を持つアドバンテージは、すでにサービスとして現れている。それが「車線別渋滞予測」と「出発時間アドバイザー」だ。

最新サービス「出発時間アドバイザー」。出発時間目安がわかるほか、渋滞状況が変化すればメールでお知らせしてくれる。

車線別渋滞予測は、首都高速道路など目的地まで複数ルートが存在し、車線ごとに渋滞発生状況が異なるようなケースで効力を発揮する。例えば、首都高速の場合、高速中央環状線(C2)を迂回するか、それとも放射線や都心環状線(C1)に入るかでルート選択に迷うようなケースで、車線別渋滞予測は役立つだろう。

一方、「出発時刻アドバイザー」はクルマに乗り込む前に、PC上から目的地までの所要時間や、指定した到着時刻に着くには「いつ出発すればいいのか」がわかるサービスだ。いわば、「クルマ版乗り換え案内」である。同様のサービスは、同時期に日産自動車「カーウイングス」でも提供されたが、ホンダ版はフローティング情報が活用されている。

渋滞情報は「クオリティ競争」に入る

2002年、ホンダが火をつけたVICS補完サービスは他社にも飛び火し、今ではトヨタ、日産はもとより、市販カーナビメーカーも渋滞予測サービスを始めている。一方で、ホンダはフローティングカー、車線別渋滞予測情報など先進サービスを積極的に開発・投入してきた。

「最適ルートの提供という視点では、我々(のインターナビ)でも、まだやるべき事はある。今後は渋滞情報のクオリティをあげることが重要になってくるでしょう」(今井室長)

渋滞を的確に把握し、それを避けるクルマ。それはもはや、SFの世界の話ではなくなってきている。

神尾 寿

通信・ITSジャーナリスト。IT専門誌ライター、携帯電話会社の嘱託コンサルタントを経て、'99年にジャーナリストとして独立。著書は「自動車ITS革命」(ダイヤモンド社)。現在はIRIコマース&テクノロジー社の客員研究員も勤める。専門は通信とITSを軸に、デジタル時代のビジネス・ライフスタイル・文化の動向分析。

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