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第1回 トム・モリスと全英オープン・チャンピオンたち

 オールド・トムだけではありません。「マッセルバラ」のウィリー・ダン親子やウィリー・パーク(全英オープン2回優勝)、「アバディーン」のアーチー・シンプソン、「ノース・べリック」のデビッド・ストラスなども著名なプロとして設計の仕事をこなしています。

1868年から71年まで、全英オープン4連覇の記録を持つヤング・トム・モリス。父のオールド・トム・モリスをしのぐプレーヤーだったが、24歳の若さでこの世を去った

 トーナメントが少ない時代、懸賞金を賭けたプロアマ対抗戦など、限られた試合からの収入源しかなかった有名プロにとっては、コース設計が格好のアルバイトだったわけです。この傾向は19世紀後半になっても続きます。

 “英国の三巨人”と謳われるジェイムス・ブレイド、J・H・テイラー、ハリー・バードンの三人が1894〜1914年までの21年間にジ・オープンで16回優勝するのですが、彼らにもコース設計の依頼が殺到します。

 J・ブレイドが100コース、J・H・テイラーが105コース(うち50コースは改造)、H・バードンは病気勝ちだったので少なかったようですが。

1894年からの21年間、3人で全英オープンに16回優勝した“三巨人”。左からJ・H・テイラー、J・ブレイド、H・バードン。彼らも数多くのコース設計を手がけている

 ただし、ブレイドの設計は簡単な図面だけで数をこなし、J・H・テイラーはF・G・ホートリーという技術家と組んで設計したらしいので、その後の近代的設計家像を示唆しています。

次回
トム・モリスと全英オープン・チャンピオンたち②「近代的設計術を暗示した トム・モリス」
につづく

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