we're golfers>>TOPへ
歴史を旅する……日本ゴルフ史の起源 神戸ゴルフ倶楽部 -「3世紀を生きるクラブライフ 第1回」
文●武田 薫
写真●北川 外志廣

2005/12/02
神戸開港で設立された外国商人たちのクラブ

 明治34年(1901年)秋、六甲山に4ホールの日本で最初のゴルフコースを造り、2年後の2月27日、9ホールに拡張して神戸ゴルフ倶楽部を旗揚げしたのは、アーサー・ヘスケス・グルームという英国人だった。彼が長崎経由で神戸に上陸したのは慶応3年、21歳のときだった。兄フランシス・グルームは、トーマス・グラバーが文久2年(1862年)、長崎にグラバー商会を設立した際の共同経営者だったため、開港した神戸に事務所を開設するにあたって、アーサー・グルームが派遣されたのである。

 グラバー商会は3年後に倒産するが、日本人妻を娶ったグルームは横浜—神戸でお茶の輸出を始める。そして、六甲にゴルフボールが転がるのは30年後、グルームは既に55歳になっていた。

「グルームさん自身は、あまりゴルフが上手ではなかったようです」と高畑理事長は、2年前に行った大仕事、神戸ゴルフ倶楽部百年誌の編纂過程の感想をこう話した  神戸草創の英国人たちはみんないい年齢になっていた。そこでゴルフに興味を持ったのではなかったか、と……。

 グルームが来日した年、すなわち神戸の開港とほぼ同時に、イギリス人を主とした外国商人はふたつのクラブを設立した。1869年に神戸外国倶楽部(KOBE CLUB)、翌1870年暮れに神戸レガッタ・アンド・アスレチック倶楽部(KRAC)が活動を開始し、グルームはふたつの倶楽部のメンバーで、KRACの創立委員に名を連ねている。

[KOBE CLUB] 北野の異人館街にある神戸外国倶楽部。現在の理事長は神戸生まれのリック・ブルッグマン氏。クラブライフを楽しむひとりだ



1ページ 2ページへ 次のページへ
セカンドステージ