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より遠くに、より正確に飛ばす。 ゴルファーは、そんな願いを込めてクラブを一閃する。願いとは裏腹に、飛ばないのはナゼ? 飛んでも曲がってしまうのはナゼ?きっとスウィングのどこかに無理と無茶が混在している。 無理と無茶は、エネルギーの無駄遣いだけでなく、関節や筋肉を痛めかねない。飛ばし屋で知られる漫画家の弘兼憲史さんが、ツアープロコーチ内藤雄士さんの門を叩いた。58歳の弘兼さん、シニア入りを前に、力任せのスウィングからの脱却を果たそうと一念発起したのだそうだ。そんな弘兼さんの心境と、内藤さんのティーチングの一端を誌上で紹介。 レッスンのテーマは「体にやさしいスウィングで楽に飛ばす」。 体にやさしいスウィングってナニ?
弘兼さんと内藤さん。二人で出かけたゴルフ場で、内藤さんが、いきなりこう切り出した。「ドラコンをやりましょう」 挑発された弘兼さんは、ドライバーをぶんぶん振り回して小柄な内藤さんを威嚇する。そして、「先に打っていいですか」と、ティーアップした。注目の1打は、高い弾道で軽くスライスし、フェアウェイ右センターをとらえた。落下地点を確認して弘兼さんは「どうだ!」と言わんばかりの目で内藤さんを見つめた。その視線を軽く受け流して、内藤さん「じゃあ、僕が打ちます」。その1打は、中弾道で伸びていった。弘兼さんのボールをキャリーで越えて、落下してからのランも加わり20ヤード以上先に止まった。 「参りました」と、素直に敗北を認める弘兼さん。 「すみません、いきなり腕試しみたいなことをてしまって」と内藤さん。 実は、このドラコンには、深い意味があった。内藤さんが種明かしをする。 「スタート前の素振りを拝見して、感じたことがあったのです。弘兼さんは、すばらしいパワーの持ち主です。でも、そのパワーに頼ったスウィングになっていました。僕は、弘兼さんよりも小柄ですし、パワーも到底及びません。その僕の方が飛ぶということは、なぜなのか。それを考えていただこうと思ってのことだったのです」 |
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