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トーナメントの運営、社会の中での自分たちの位置づけ……、協会の仕事とプレーヤーという二足のワラジをはくことに違和感はなかったのか?
「世界的な視界でみれば、二足のワラジは当たり前です。むしろ社会性ぬきで生きられることのほうが不思議ですよ。諸外国では歯科技工士やら医師でいながらトップ選手でいる人は珍しくない。日本は今もスポーツ馬鹿を奨励する風土が生きている。間違っている。後で本当に困るのは本人なんですから」 彼の発言や提言は、ゴルフ界ばかりでなくスポーツ界全体にも影響を与えてきた。 広く深い視野をもつ彼は、今年9月で50歳になりシニアへの仲間入りを果たす。 「シニアは競う場ではない、何十年かゴルフ界で生きて得た知識を披露する場です。大人となった存在表明の場なんです。ところが現在のシニアは、単にレギュラーツアーの延長でしかない。だから改革したい。ゴルフを愛する一般企業の部長クラスの人たちとゴルフ以外の話がしたい。そこで林に入ってしまったときの危機管理、いや林にボールを入れないための危機管理の話をしたい……会社経営とゴルフはとても似ているから」 ゴルフはゴルフにあらず……ベストパートナーであり、生きる道標としてゴルフはあると、彼は言いたかったのだろう。 いよいよ今年、彼は米チャンピオンズ(シニア)へ挑む。 誰も知らなかった倉本昌弘、50歳からの真っ白な頁を最も新鮮に思っているのは、彼自身だ。
シニアは競う場ではなく、 ![]()
聞き手
おさだ なぎさ●桐朋学園大学演劇専攻科卒業。スポーツキャスターを経て、現在はスポーツを中心としたノンフィクション作家として活躍。新聞や雑誌のコラムを執筆するほか、著書も多数。 |
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