we're golfers>>TOPへ
10人のオーナーコース。混迷するゴルフ場の行方のビジネスモデルになるか? ボロボロになってもアメリカでやるって決めたんです。
2005/09/02

  平野は言う。

 「今ならば、オーナーそれぞれがゴルフ場を持つことだって、そう難しいことではないでしょう。でも、気が置けない仲間とゴルフを通じて集うことが大前提。それに10人のオーナーには本業があり、ゴルフ場の経営で利益を得ようと考えている人はいません。事業ではなく、まずステータス性の高いゴルフ場を造るのが、オーナーの共通認識なのです」

 が、本宮は日本のゴルフ界の将来をも見据えて、あえて苦言を呈する。

 「確かに株主会員制の『イーグルポイントGC』が成立すれば、それを契機に、預託金制という特異に発展した日本のゴルフ場業界も変わっていく可能性もある。ただ、今の時代、メンバーになるために1000万円以上かかるクラブにどれだけ人が集るのか、あるいは優雅かもしれないが閑散としたゴルフ場でスタッフのやる気が失せないか、また地域とどう関わっていくかなど、抱えている課題は多い。でも、若い起業家たちの発想力、そして勢いに期待しているんだ……」

 10人のオーナーたちの「自分たちの理想のゴルフ場を持つんだ」という思いは共通している。が、それぞれの思惑に少なからず垣間見られる落差は、将来大きくなりそうな気配もなくはない。

 自分たちだけの庭、居心地のいいクラブライフ、トーナメント開催、ジュニアの育成、ゴルフ業界の行く末…
…、オーナーたちそれぞれの思いが、温度差を持ちながら「イーグルポイントGC」で交錯しているのだ。

 それらは、調整できるものなのかどうか。さらには、ベンチャー起業家として日本の慣習を打ち破ってきた彼らが、新たな再生モデルを構築していけるのかどうか。夢多い構想が現実のものとなるか、砂上の楼閣に終わるのか……その真価を問われるのは、これからである。

(文中敬称略)

前のページへ1ページ2ページ3ページ4ページ5ページへ次のページへ
セカンドステージ