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名手の系譜

メタルからチタンへ、そして460cc時代へ

 メタルヘッドは、さらに進化してチタンヘッドの時代に移行する。クラブが変われば、スウィングも変わる。対応が遅れた選手は時代の流れに取り残されていった。時代の波に翻弄されたのが中嶋であり、倉本昌弘、湯原信光、羽川豊の三羽烏だった。チタンヘッドでゴルフを覚えた世代がプロ入りするようになると、シンプルなスウィングで飛ばす選手が増えていった。ヘッドの進化はシャフト開発にも飛び火し、様々なスウィングに対応するものが誕生し続けている。今や日本ツアーは戦国時代。それは、クラブが招き寄せた時代でもある。

 今年のUSPGAツアー選手たちのセッティングを調べていて気がついたことがある。同じクラブ、同じシャフト、同じスペック、同じ14本を使っている選手たちがいるかどうか…。いない。いないのだ。もはや米ツアーはクラブ選び、スペック選びの時代に入っているということだ。日本でいち早く自分のセッティングを考え、戦いの道具ごしらえを済ませたのは片山晋呉であろう。ロングアイアンをはずし、ショートウッドを入れて全てのクラブを不安なく、確率高く活用させることで、戦国時代に頭角を現した。

 USPGAツアーはまた、460ccの大型ヘッド+長尺シャフト時代に移行している。飛距離においてはアスリート系ほど、メリットのあるドライバーである。してみるとクラブの進化は、いま、かつてのAONのような選手の出現をツアーに招こうとしているように思えてならない。

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