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ゴルフ用語の起源
第10回 ホール Hole
文●三田村昌鳳
2005/11/16

 昔、ホール(カップ)は、グリーン・キーパーが適当にシャベルで掘って、中に細い鉄棒を刺したものだった。

 そのため、穴の大きさは、まちまち。その上、皆、ひとホール終えると、穴の底から土をひとつまみ取って次のティーグランドまで持っていき、土を盛ってティーアップ用に使うのが常だった。

 すると、カップはそれが原因で、日に日に深く大きくなって、崩れてしまう。そこで、あるゴルファーが応急処置のため、そばにあった排水溝用の土管の端くれを見つけて、それを差し込んでおいたのだ。

 これがもとで、正式に球孔用の鉄製のカップが作られるようになり、またティグラウンドには、ティアップ用の砂箱が設けられた。

 というわけで、1891年にR&Aが「直径108、深さ100ミリメートル」と規定したカップの大きさは、実はそのとき偶然に使った、土管の直径が発端だった。

 あのとき、土管があと1センチほど大きかったなら……今頃はもう少し、楽にパーがとれたに違いない(?)

セカンドステージ