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ゴルフ用語の起源
第6回 ギャラリー Gallery
文●三田村昌鳳
2005/10/14

 スポーツ競技で、そこに集まる観客を「ギャラリー」と呼ぶのは、おそらくゴルフ・トーナメントだけだろう。

 普通、観客は「スペクテーター」と呼ぶはず。サッカーでは、「サポーター」とも呼んでいる。ところが、ゴルフは違う。このギャラリーという言葉は、もちろん英国から来たもの。英国の劇場は、一番奥に大きなバルコニーがあって、そこがいちばん安い席とされていた。

 舞台からはるかに遠くて、メガネがなければ見えない場所だからである。その場所を《ギャラリー》と呼んでいたのだ。

 それがちょうど 広いコースから遠まきにプレーを眺めるのと似ていたので、ギャラリーと呼ぶようになった。ところでマスターズだけは、パトロンと呼ぶのである。和訳すれば、後援者、ひいき客、常連、愛護者という意味になる。

 これはもともとボビー・ジョーンズによる招待選手だけの大会。従って、選手も気心の知れた仲間たちという感覚が強く、ギャラリーも「なじみ客」的な人々を、という気持ちの表れだったのだ。

ギャラリー Gallery
セカンドステージ