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年間400億円…
高額賞金総額の裏に絶妙なマーケティング戦略がある 巨大化する米国PGAツアーのビジネス。2006年の年間賞金総額は、レギュラーツアーだけで、およそ320億円を超えている。さらにチャンピオンズツアーが66億8000万円強。また下部ツアーのネイションワイドツアーでも、20億円を超え、合わせて400億円を超える賞金総額。年間賞金総額は、20年前の10倍を超え、10年前の1996年の4倍に膨れ上がっている。 PGAツアーのビジネスは、単にトーナメントを運営する機構だけではない。トーナメントに関連するビジネスには、まず放映権がある。世界140カ国に放映され、約4億世帯がPGAツアーのトーナメント中継をテレビ観戦しているといわれる。 ![]() さらに収入源としては、トーナメント会場のコーポレートテントがある。日本ではあまり見かけないが、巨大で豪華なインテリアと食事、ホスピタリティを持ち合わせるテントを企業がその大会中に買い、クライアント接待やセールスレップ招待などに利用するものだ。このテントがトーナメントによっては、いくつも建ちならび、そこでテレビ観戦やパーティを開いて楽しんでいる。この需要が最近は増え続けている。 「そのほかにも、ワールドゴルフビレッジの運営、PGAツアープロダクションでは番組制作。PGAツアー・リゾート。PGAツアーのウェブ収入など、さまざまな事業展開をしています」とマーケティング担当のトム・ウエイド氏は言う。 ワールドゴルフビレッジは、いわばゴルフのテーマパーク。フロリダ州セント・オーガスティンにある。1998年に完成し、ここに世界ゴルフ殿堂もある。18ホールのコースが2つ。ホテルが4つ。そして映画館、スパ、ショッピングなどが揃っていて、しかもその周辺に別荘販売も手がけている。 青木功、樋口久子、岡本綾子がゴルフ殿堂入りして表彰され、記念の品々を展示したのもここである。 この敷地内にPGAツアープロダクションもあり『PGAツアー18』という番組をはじめ、数多くの番組を3ツアーそれぞれ制作し、全米のケーブルテレビ局や世界へ発信している。 さらに全米各地の空港内に「PGAツアーショップ」を作りPGAツアーのロゴ入り商品の販売をしており、これがいま40ヵ所以上になっている。このライセンス・ビジネスは、もちろん数々の商品を生み出し、米国内でもスナック菓子など含めると40社(種類)、海外でも同じくらいのライセンス商品がある。 これだけではない。 例えばTPC(トーナメント・プレーヤーズ・クラブ)ネットワークという部門では、トーナメント・プレーヤーズ選手権が開催されるTPC・アット・ソーグラスをはじめ、全米で30コースを保有。デザイン、プランニング、運営、運営協力などを手がけている。 そのうちツアー・トーナメントが開催されているのは、18コースほとんどがリゾートやパブリックコースで、トーナメントを開くと必ずコースの入場者数も増加する相乗効果を生み出している。 「そのほかにも、『ファーストティー』といってジュニアゴルファー育成プログラムを支援しています。これは子どもたちのスキルを伸ばすプログラムで、各地の企業などの協力を得て開催しています」(前述・ウエイド氏) 全米で200カ所近く開催し、すでに60万人以上の子どもたちが体験しているという。また「ゴルフ20/20」という将来のゴルフ振興をゴルフ界全体で考え、促進する組織をつくり、将来性へのグランドプランに活用している。 そのトータル収入については明らかにしていないが、それら収入の中から、選手年金制度の資金が成り立っている。例えば、PGAツアープロダクションでは番組制作での収益も、年金に回されている。それがすでに1980年代初めには計画、設立され、そのときから年金資金としてプールされているのである。 ![]() |
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