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全英オープンと全米オープンの違い
14本のクラブを駆使し、すべての能力を注入してホール攻略を果たす。最善の選択、最高のショットは報われ、小さなミスは救いを残して、そして大きなミスは確実にペナライズされる。それが全米オープンなのである。 60年、チェリーヒルズでの大会でパーマーが最終日に5打差を逆転して優勝した。深いラフ、狭いフェアウェイ。3日目まで丁寧にショットをつなげていたが、思うようにスコアを伸ばせずにいた。最終日は「こんなチマチマしたゴルフをやっていても埒が明かない」と、持ち前の攻めまくるゴルフでコースをねじ伏せてしまった。ただし、この方法が通用したのは、この大会1度だけで、パーマーに2勝目は訪れなかった。 51年のオークランド・ヒルズ・サウスコースは、ロバート・トレント・ジョーンズによって大改造が行われ、選手たちにはモンスターと呼ばれた。この大会、ベン・ホーガンが2年連続(3度目)優勝を果たしたのだが、初日は76を叩いていた。2日目、3日目と無理をせずに攻略ルートを確かめながらのプレーを続け、最終日、ついに67と爆発しての逆転優勝だった。このとき、ホーガンは記者たちに、こう言っている。
全英オープンもまた、技術、イマジネーション、メンタル面、すべてが要求される。ただし、すべてが完璧でもなお最終結果は天に委ねなければならない。選手個人の責任範囲を超えたところに結果がある。ジャック・ニクラスが去ったセントアンドリュースで大会2勝目を挙げたタイガー・ウッズは「神に感謝する」と口にした。 すべての結果は、自身が招いたものとする全米オープン。ベストを尽くして、なお天命を待つ全英オープン。その違いをホーガンとタイガーのコメントが表している。
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