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USPGA TOUR REPORT
USPGAのプライド メジャーはなぜ、選手たちを虐めぬくのか?<後編>
文●川田太三
写真●宮本 卓

2005/09/28
選手に求められるのは技術とメンタル面

 コースの形状にもよるが、全米オープンでは一時グリーン周りのラフを伸ばし、モジャモジャにする傾向があった。

 ところが、選手たちはロブショットに磨きをかけ、さらにロブウェッジを誕生させて攻略法を確立させてしまった。グリーンをはずしても、1本のクラブ、ひとつの打ち方で寄せてしまう。現在のように、逆に周辺の芝生を刈り取って転がり落ちるように改造するようになったのは、92年のペブルビーチ14番、パー5が最初であった。小さなグリーンで手前はバンカー、そして後方はラフの芝生を刈り取り、最高のショットを放たない限り転がり落ちていってしまう設定だった。

USPGAのプライド メジャーはなぜ、選手たちを虐めぬくのか?
5年の全英オープンで3日目首位に立ち、その名を世界に知らしめたマイク・キャンベル。今回の優勝でまぎれもないトップスターになった

 ある選手はパターで転がし上げたり、またある選手はFWでコツンとヒットしたり、勇気をもってロブショットに挑んだり、実に多彩なワザと攻略のイマジネーションが見られた。選手たちは、どんな状況でもバッグに入っている14本のクラブを自由な発想で使うことができる。そうした選手の能力を引き出す舞台装置も全米オープンには不可欠であろう。

 話を小数点以下の数字の意味に戻そう。4.5や4.25という内容の「4」を続けるには、よほど精神的にタフでなければならない。ストレスが溜まり、どこかで集中力が途切れてしまうか、耐え切れなくなるか、18ホールは耐えられても、精神的ダメージを翌日に持ち越し、大きく崩れる。

 さらに緊張がピークに達する最終日のバックナインでは4.5や4.25が、あっさりと「5」に転じてしまいかねない。肉体的疲労度やストレス蓄積度の違いなど、目に見えない(スコアカードの数字だけではわからない)小数点以下の数字の積み重ねこそが、チャンピオンとその他の選手を厳しく区別しているのだ。

USPGAのプライド メジャーはなぜ、選手たちを虐めぬくのか?
実際に選手が使う、全米オープン公式スコアカード


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