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今の僕のスイングのどこに問題があるんだろう? 「今の僕のスイングのどこに問題があるんだろう?」と、タイガー・ウッズが、専属ティーチングプロであるハンク・ヘーニーに訊いた。 2004年マスターズは、初日から悪天候に襲われた。第1ラウンドを消化できないまま2日目の金曜日を迎えた。雨と雷が原因だった。予選2ラウンドを完全に消化し終えたのは、3日目の土曜日の午前中だった。それから決勝ラウンドに入った。 ヘーニーとの会話をしたのは、そんな束の間の休憩時間の練習場だった。 ウッズは、460CCの容積を持つドライバーを使用している。バックスイングで作用する慣性モーメントで、トップ時にヘッドが下へ行こうとする動きが強くなる。それがトップでヘッドの遊び(定まらない動き)が出る原因なのだ 事実、ウッズのドライバーショットを見ていると、大きく2種類の動きがあった。トップで遊ぶ前に振り下ろすために、テンポが速くなり、しかもマンブリするフルショットとゆったりしたショット。でもそれらが自然に出てくるスイングではなく、どこか引っかかりを持つ違和感があった。 ウッズがヘーニーに訴えたのは、気持ちよくスイングをさせてくれないその原因究明だった。ウッズにとっては、マスターズに勝つことが、年間グランドスラム達成の第1関門であり、ここで勝てないということは、この1年間のモチベーションが低下することと同じだった。必死だった。 第1ラウンド74のあと、第2ラウンドの前半から33・33。第3ラウンドを31・34。ヘーニーのアドバイス後に、ここまで11アンダーとし、初日から首位を走り続けていたクリス・ディマルコを2ストローク逆転して首位に立っていた。 この時点、つまり日曜日の午前中の段階で、流れはウッズのペースになっていた。 けれどもウッズは苦戦した。苦戦を強いられた原因は、執拗に粘るクリス・ディマルコのゴルフだった。 日曜日、第3ラウンドの後半、11番ホールでウッズはディマルコに追いついた。そしてインで41を叩いたディマルコに対して、ウッズは34で回り、最終ラウンドでは、逆に4打突き放していた。ウッズなら、無難にそのストローク差をうまく守りながら優勝するだろうと思われた。でも、現実は違っていた。ディマルコは、ウッズをそう簡単に勝たせてくれなかった。前半を終えて、3打差。さらにインに入って2打差、1打差と1ホールごとに詰め寄る。15番ホールで1打差。そして16番ホール、パー3でウッズの第1打がグリーンオーバーした。 ウッズが起こした奇跡的なアプローチは、その奥からのものだった。ディマルコはピン手前2メートル弱につけていた。パーは確実で、もしかしたらバーディチャンスという距離だった。 |
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