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We're golfers 編集主幹 三田村昌鳳の、「WEB Pasatienpo ~大人のこだわりモノ日記」
第2回 オープンカーで行くゴルフの楽しみ「マツダ ロードスター」
2005/10/21

 秋になると思い出すクルマがある。ユーノスロードスターだ。

 マツダのユーノスロードスターが初めて発売されたのは、1989年秋だったと思う。自動車関係に関わっていた友人の編集者から、ユーノスが発売されるよ、と聞いて、二人で購入しようと意気投合した。初代のユーノスには、ブリティッシュグリーンの車種がなく、わざわざメーカーに頼んで2台とも特別塗装してもらった。もう時効だと思うから話すけれど、特別なコネクションを駆使して、かなり早い時期に手に入れることができた。

 ユーノスは、快適だった。

 そのユーノスでゴルフに何度か出かけたことがある。ところが決まってスコアが崩れるのだ。縁起をかつぐわけではないけれど、メルセデスで行くときと、ユーノスで行くときでは、平均スコアが少し違う気がしてならなかった。

 ある夜、中部銀次郎さんが常連だった新橋の「独楽」という小さな店で、中部さんに、その話をしたのである。

 「ユーノスでコースに出かけるとスコアが崩れる」という言葉に、中部さんは「当然ですよ」と言った。何故?

 「自分でクルマを運転したときは、ユーノスに限らず、必ずスタート前に打球練習をしたほうがいい。何故なら、運転しているときの筋肉とスイングする時の筋肉が違うから、運転する時の筋肉を一度ほぐして、それからスイングする時の筋肉を呼び戻さないといけない」

 「で、ユーノスの場合は?」

 「スポーツカーで、しかも地面からくる振動を強く感じるし、ましてやオープンにして走れば、体に風を受ける。なおさら体は、そういう環境に対応し、耐えようとするから、打球練習のときに、それをよりいっそうほぐさないといけない」

 スタート前の打球練習には、ただボールがちゃんと当たるかという欲望は、むしろいらない。その時点では、遅い。それよりも、体をほぐす。その日の体調と球筋の関係を確認する。運転筋からスイング筋に変えるという意味合いがあるわけだ。

 倉本昌弘や中部銀次郎さんたちは、通常は、ほとんど3球の練習で十分だという。

 1球目で、その日の体・スイングのコンディションから出る球筋を確認する。2球目で、修正する。3球目で折り合いをつけた球筋を決めて「よし、今日はスライスが出やすいから、この球筋でコースマネージメントをしよう」と決めてスタートするわけだ。この「3球の極意」は、残念ながら学び取ることはできなかった。でも、運転筋とスイング筋は、学習できた。

 いまでは乗ることのないオープンカーだけれど、颯爽とオープンカーで、秋の気配を身に受けて走るというシーンをもう一度、味わってみたくなった。

セカンドステージ