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そして、バンカー・ショットが下手だった。その当時、まだダイナマイトがなく、9番アイアンでバンカー・ショットをしていた。9番アイアンでは意外にうまくショットができた。そしてダイナマイトをバッグの中に1本入れたことで、バンカー・ショットが下手になったのである。
今までは楽に出ていたものまで出ない。まる1日中、朝から日が暮れるまでバンカーの中に入って練習した。それでもダメである。悔しいから他人にも、兄貴たちにも教わらなかった。傷心の気持で私は家に帰って行った。ゴルフ・バッグを玄関に置いて、ふと、長男の一次郎のバッグをのぞいてみた。一次郎は大学4年だった。そしてダイナマイトを見て、ハッと気がついた。明らかに私の持っているそれと違いがあるのだ。兄貴のダイナマイトは、ソールが削ってあったのだ。
ソールを削って使うことを私は知らなかった。そこで頼んでソールを少し削ってもらった。普通のままだとどうしてもクローズになってしまう。それがソールを削ることによって、それが解消されたのである。翌日、さっそくそのダイナマイトを持ってバンカーに入った。ボールは、気持ちよく出たのである。それでもしばらくは9番アイアンを利用しての方が慣れていたが、もちろんダイナマイトのほうが、有利だった。
相変わらず親父とプレーするときは、何となくやりにくかった。調子が悪いとすぐにブスっとする私を、親父は凄く嫌っていたらしい。それでも、ハンディ20までは、とにかく無我夢中だった。問題はそれからである。
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