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第1回 ボビー・ジョーンズとの出会い(2)

2005/09/16

 ところがである。私が80台で回ったコースを、ニクラウスは、その3パットのボギーを入れて、なんと66の好スコアで回っていたのだった。この記録は世界アマで今でも破られていない。

 ショックだった。

 そのショックと、ニクラウスの飛ばしっぷり。ふたつのショックに合わせて、最終日、パーティのあとのボビー・ジョーンズとの出会い。

 私は、完全に打ちのめされてしまった。

 何もかも《かなわない》と思ったのである。

 このメリオン・ゴルフクラブは、ボビー・ジョーンズが1930年、最後のタイトル全米アマに優勝して前人未踏のグランド・スラム(アマチュアで、全米、全英両オープンと両アマ選手権の4大タイトル)を達成した所でもある。そしてこの年の世界アマのときに、ジョーンズのそれを記念して、グランド・スラム達成30周年記念碑が11番ホールに建立されたのである。

 ——私は、この1960年の世界アマ選手権を一生忘れることはないだろう。3つのショックで打ちのめされて、日本に帰って来たのである。しかし、これが私にとって、大きなターニング・ポイントとなったことは確かである。

 そして、コースの難しさ、ニクラウスの恐ろしいほどの強さ、ボビー・ジョーンズとの出会い。メリオン・コースのイラストに2人のサインが書かれた記念すべき1枚のシートを、今も大切に私は、もっているのである。

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