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「中部銀次郎 ライフインパクト」自伝(全46回シリーズ)
第1回 ボビー・ジョーンズとの出会い(2)
文●三田村 昌鳳
この連載は昭和48年「週刊アサヒゴルフ」に掲載したものです。

2005/09/16

 ゴルフを止めたい——。

 それはジョーンズだけの理由ではなかった。この世界アマでの私のスコアは、惨たんたるものだった。84・83・82・86。これは日本チームでも最悪だった。圧倒的に強かったのは米国チームだった。メンバーもそうそうたるものだった。20歳の若さで無敵を誇るジャック・ニクラウス、その強敵ディーン・ビーマン、ダン・サイクス、そして、ウイリアム・ハインドマンだ。世界アマ史上、これほどの強豪チームはもうないであろう。

第1回 ボビー・ジョーンズとの出会い(2)

 9月29日。初日のことである。

 私は、ホール・アウトしてクラブハウスのあたりにいた。そして“18番グリーンにニクラウスが来る”というので、私もグリーン・サイドへ行ってみた。幾重にも人垣があってギャラリーの腰をぬってグリーンが見えるところまで私は行った。ニクラウスは、パットを1メートルちょっとにつけていた。例の構えでニクラウスは慎重にヒットした。それが同じくらいオーバーしたのである。そしてなんとかえしのパー・パットも外してボギーにしてしまった。

 内心“ニクラウスもあんなものか…”と思った。私は当時18歳。性格も鼻っぱしらが強かった。ゴルフもその年齢にしては、まあまあだった。だから、ニクラウスの3パットを見て“あんなものか”と思っていたのであった。

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