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背の高い、背の高い、がんじょうな男たちが、もう1時間以上も並んでいた。が、開幕前と違うのは、ガヤガヤした声もなく、なんとも物静かな列であることだ。その大男たちの中にはさまって、私も並んでいた。何番目にいたかは 列が進むにつれて、大男たちはかなりの緊張と興奮をしているという気配だけが、私にも伝わって来る。やっと、その最先端の様子が私にもわかってきたのは、あと10人足らずのときだった。 その“最先端”は、幅90センチぐらいのテーブルがあって、列を止めている。その奥に、ひとりの“老人”が静かに腰をおろしていたのだ。そして右手にペンを持っている。あと3人で私の番が回って来る。大きな鼓動で胸は今にも破裂するほどだった。私は、金縛りにあったように身動きできなくなっていた。老人の大きな眼は、老いたとはいえその鋭さは、他を圧倒するほどだった。ふと、我にかえって足を1歩進めるのが精いっぱいだった。震えながらサインを求めるために、テーブルに紙を差し出した。 |
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