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食わず嫌い。 ゴルフと距離をおいていた理由は、そんな表現が近いかもしれません。 ゴルフライフは部長になった40歳を過ぎてから。役職が上がると、ビジネスとしてゴルフをする機会が増えてきます。それまでは上司にすべてお願いしていましたが、いつまでも逃げ切れず、せめてご一緒した方に迷惑をかけない程度にと、練習を始めることにしました。 当時は、口の悪い部下から「ポストに相応しいゴルフをしてください」と言われても、一言も返すことができないほどの腕前。しかし、レッスンを積むと少しずつでもスコアが上がってくる。それが楽しくて、また練習に熱を入れる。今となってはそれも失せましたが、最初のうちは練習すれば目に見えて上達していく。なるほどゴルフとはスポーツ経験の有無に関係なく、年代、性別を超えて楽しめる、幅の広いスポーツなのだと実感しました。 また、自然に囲まれた環境のなかでは、そこでプレーするすべての人が穏やかな気持ちになります。とくにフェアウェイでビジネスの話をするわけではありませんが、ゆったりした環境のせいか、心に余裕が生まれ、知らずに楽しい会話を紡ぎだしている。仕事を離れて会話を楽しめるのは、狭苦しい都会でのお付き合い以上の効果をもたらしてくれると考えています。 さらにプレーを通じてお互いを知ることができるのも魅力のひとつ。会議室などでしかめ面しか見せない方でも、芝生の上では胸襟を開いてくださる。そうなるとその方の気づかなかった良い面が見えてくる。なかには、普段は温和なのにパットが入らなくてパターを放り出してしまう方も……。 そんな私でも、楽しみながらコースを回ろうと心がけているものの、スコアが悪いとイライラすることも。そのように心をさらけ出して競い合いながらも、仲間との調和を楽しむ。それがゴルフの楽しみだと考えています。 ベストスコアは10年ほど前。新しいアイアンを購入したため、それまで使用していたアイアンでの最後のラウンドでのこと。クラブが餞別代わりに好スコアを出させてくれたのでしょうか。 それ以降、スコアは下降線を辿るのみですから、難コースにチャレンジするというよりも、自然が満喫できて、趣のあるゴルフ場が自分には合っているようです。現在、 東松山CCと武蔵CCのメンバーですが、長野の穂高CCや秋田椿台CC、新潟の長岡CCなどは自然との調和があり、強く印象に残っています。 ゴルフと仕事の関わりで心に残っているのは平成4年、宝塚GCでのホールインワンです。大変困難なビジネスを受け、その最中に、お客様から慰労を兼ねてご招待頂いたプレーでのことことでした。お客様から「仕事が厳しい、厳しいと言っているが、ホールインワン出すくらいだから、まだ大丈夫だ」と励まされ、仕事の方も順調に進められたことがありました。 さいわいホールインワン保険に加入していたためパーティや記念品などの出費は些少で済みましたが、ホールインワンは1度で十分、2度やるものではないですね。部下が接待中にホールインワンをしてしまい「業務上の災害だから面倒みてくれ」と泣きついてきたことが。その気持ちがよくわかります。 ここ数年は、ビジネスとプライベートが半々の割合で、週に1度クラブを握ればいいほうです。とくに楽しみにしているのが高校、大学時代から友人、大岡正明さん(アルゴ21)、高畑幸三さん(秀和海運)、加藤太朗さん(三菱商事)たちとのコンペ。 仕事と異なり、口撃してみたり怒らせてみたりと、学生時代のノリそのものに。年に1回は関西に遠征し、母校の神戸高校出身の仲間たちも参加して旧交を温めています。途切れがちな交友もゴルフが取り持ってくれているのでしょう。 最近では娘や息子夫婦など家族でプレーするのも楽しみのひとつ。今後は仕事でのゴルフを減らし、ベストスコア目指してチャレンジしようかと企みも。まだまだゴルフの楽しみは尽きないようです。
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