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グース・ネック
2006/04/05

 アイアンやパターのネックが、シャフトの後方へグニャリと曲がった形状が、まるでガチョウの首のように見えることから、この呼び名が付けられ、クラブの特徴を表す言葉として、アマチュアゴルファーの間でもごく一般的に使用されている。

グース・ネック

 正式な用語としては「オフセット」というのが正しく、リーディングエッジとホーゼル(シャフトの刺さるネック部分)の位置関係からフェースプログレッションと混同されやすいが、フェースプログレッションは、シャフトの軸線との関係であるのに対し、このオフセットやグースネックは、ホーゼルの外側とネックの曲がりを形容する言葉として使われている。

 この「グース・ネック」という言葉が始めて登場したのは、1920年代のパワービルドの広告であったが、日本では1940年代後半にウイルソンから発売された「トップノッチ」というアイアンが最初。バックフェース部分には、ガチョウの絵と「グース・ネック」の文字が刻印され、その後の日本のメーカーデザインにも大きく影響を及ぼしていったアイアンであった。

 では、グースネックによってクラブとしての機能はどの様に変化してくるのか。

 一番のメリットは、ヘッドがシャフトよりも後方に位置するため、ストレートネックのクラブに比べて、圧倒的に重心の位置を後方に設定することができるという点である。

 ヘッド内部での重量配分や比重の異なる素材のマッチングによる重心設定という限られた中での重心操作ではなく、ヘッド自体を後方化させることにより、いとも簡単に重心の位置を深重心化することが可能となるのだ。

 これにより、重心アングルを大きくすることが可能となり、必然的にフェースの返りやすいクラブとなる結果、スライスや方向安定性に悩むゴルファーのために、多くのアイアンに取り入れられていったのである。

 一方、デメリットといえば、それはメンタル部分に働き掛けるアドレスした時の顔付きではないだろうか。ヘッドがシャフトよりも後方に位置し、ネックもグニャリと不格好に見えることから、顔付きへのこだわりを持つゴルファーや左へのミスを嫌うゴルファーからは、敬遠される傾向が非常に強い。

 オフセットの強いアイアンがここ数年、見受けられなくなってきた背景には、中空などの構造の進歩に加え、この見た目のイメージが大きく起因しているのだ。

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