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それは、文字通りそのままの状態であり続けようとする力。つまり、ゴルフクラブで表現される慣性モーメントとは、スイング中のヘッドの安定感はもちろん、万一、ミスヒットした状況でもヘッドのブレをいかに少なくして方向安定性を高め、飛距離に繋げていくことができる能力をヘッドが持っているかを表す時に使用される場合が多い。 その原理はこうだ。物体の内部には、目には見えないが重力が掛かり均衡を保とうとする中心。即ち重心が存在している。そして、外から掛かる力に対しては、その重心を中心に物体は動こうとする性質を持っている。 コマを例にすれば、重心の位置は物体そのものの中心に位置し、外からのコマを回す力によって、その場で勢い良く回転する。 だが、コマ自体の重量は同じでも、その大きさに変化を持たせた時、同じ力で回転を加えても、その大きさによって回転する勢いに変化が生じてくる。つまり、大きくなれば回転させ辛くなるわけで、これこそが、ゴルフクラブにも応用されている慣性モーメントの拡大原理なのだ。
今から10年以上も前に隆盛を誇っていたヘッド体積が200cc前後のステンレス素材を採用したクラブヘッドと現在主流となっている460ccの大きさを誇るクラブヘッドでは、この慣性モーメントの数値に2倍近い差があり、数値から垣間見るゴルフクラブとしての性能は、格段にアップしているのだ。 つまり、ヘッドの大型化による慣性モーメントの拡大は、ゴルフクラブとしての許容量を大幅に広げ、ゴルファーの求めるやさしさと抜群の方向性を具現化させ、大きな飛距離を実現できるクラブとなっているのだ。 慣性モーメントだけでは、クラブの性能は測れないが、やさしさを判断するひとつの基準として頭に入れておくといいだろう。 |
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