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チタン素材
2005/10/26

重心アングル  ゴルフクラブの進化は、使用される素材によって牽引されてきたといっても過言ではない。ドライバーに目を向けてみるとパーシモンからメタル、カーボンへとその主流は変化し、今はチタン素材が全盛を極めている。

 そもそもゴルフの世界にチタンがはじめて登場したのは70年代中頃のアメリカで、ヘッドではなくシャフトでの採用であった。当時、スチールシャフトの10倍以上もするグラファイトシャフトが脚光を浴びていたが、軽さと強度はグラファイトを超えるという視点からチタンシャフトが作られたのだ。

 その後、アイアンのヘッドにも採用されたが、日の目を見なかったのは非常に高額な価格であったことがその原因である。

 チタン素材そのものの歴史は非常に浅い。また、チタンの融点は1700度と高く、空気に触れると著しい品質低下を招くことから、その製錬法や鋳造技術には、当初、莫大な設備投資が必要であった。しかし、比重がステンレスの3分の2程度と軽く、強度や耐食性などに優れていることが最大の特徴であることから、宇宙工学の分野や軍事・化学装置の材料など、国防に関わる主要材として普及していったのである。

 その後、製造方法が確立されるようになると、レジャー分野への登用が盛んに行われるようになり、日本では1990年にミズノから「ミズノプロTi110,Ti120」というはじめてのチタンウッドが登場し、他のメーカーもそれに追随。金額は1本18万円前後が主流であったが、飛びや方向性の高さから、大きな人気を呼んでいったのだ。それから15年の月日が流れた今日。当時、200cc前後であったヘッド体積も460ccというルール上限まで拡充し、チタン素材も様々な配合によって特徴に変化を持たせたものも登場してきている。

 まだまだ、ゴルフクラブの素材として可能性を秘めているチタン素材は、ゴルフの楽しさを広げていってくれるはずだ。

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