|
||||||||
|
シャフトを水平にしてパターを寝かせると必ずフェース面は上を向く。ヘッド内部の重量配分とベントネックと呼ばれる奇妙に曲げられたシャフトの効果によって、ヘッドの中心点の後方にしっかりと重心が配置されていることがこの機能の最大のメリット。 つまり、この効果をスイング中に例えるとバックスイングからフォローにかけて、常にクラブの重心点が狂うことなくストロークできる結果、フェースの向きが変わらず目標を外さない工夫がされているのだ。 ![]() しばらくすると、他のメーカーからも同様にシャフトを曲げ、ヘッド形状を似せたモデルが多数登場してきたことからも、この『ゼブラ・パター』が、その後のパターの発展や進化に大きな影響を与えたことはいうまでもないだろう。 そして、このパターは様々なプロが使用したことでも有名で、ラムの契約プロとして広告塔になっていたトム・ワトソンやレイモンド・フロイド、ナンシー・ロペスらが使用してトーナメントを席巻。その他にも尾崎直道が、USPGAツアーを転戦していた際に使用していたのを始め、ニック・プライスもまた、その使用者のひとりであった。 その他、独特のヘッド形状がもたらす安定したヘッドの座りから「構えやすい」という声や「バランスよくストロークできる」とその評判はプロの間で一気に高まり、その余波がアマチュアゴルファーの間にも浸透。人気商品のバロメーターともいえる海外からのコピー商品も数多く出回っていったのだ。 ゴルフの名言の中に「パッティングに型はなし」というパッティングスタイルに関するくだりがあるが、『ゼブラ・パター』の軌跡は、固定観念にとらわれたデザインや機能に一石を投じ、その後に登場する様々なモデルの試金石となったことは間違いない。 近年、一躍脚光を浴びているマレット型パターではあるが、その新時代のスタートは、1頭の「シマウマ」によってその扉が開れていったのである。 |
|
|||||||