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潮流を生み出した先駆者達
職人の手によって生み出される温かみのあるゴルフクラブたち
2005/11/30
本間ゴルフ

 多種多様な情報や文化によって取り巻かれている現代。ひとつの信念を貫くことは非常に難しくなっている。これは、物造りにおいても当てはまることで、時代の流れは様々な新技術や新素材を生み出し、ハイスピードで新しい物が生まれている。だが、そんな速い時代の流れの中でも“人が使うもの”というひとつの信念から、頑なに企業ポリシーを崩さないゴルフメーカーがある。

 本間ゴルフのスタートは、1962年にパーシモンウッドの試作品を初めて完成させたことに遡る。40年以上という歴史の中で本間ゴルフがこだわり続けてきたのは、一切の妥協を許さない高い機能性や形状、やさしく包み込むような顔付きといったゴルファーに与えるメンタル部分の追求であり、その礎にはパーシモンウッドの存在が大きい。

 美しく流れるようなフォルムとソリッドな打球感。放たれたボールは、圧倒的な飛距離性能を実現。さらに、思い描く弾道を忠実に再現できる操作性の高さなど、トッププロだけではなく、多くのアマチュアゴルファーが本間ゴルフのパーシモンウッドの魅力に酔いしれていったのだ。

 そんな、本間ゴルフのパーシモンは、木という素材だからこそ持つ温もりを重視しながら、いくつもの工程を1本1本丁寧に職人が手作業によって進めることで、道具という枠を越え、芸術品のレベルにまで到達。

 ヘッドの素材がパーシモンから金属へと変わってきた現在も、本間ゴルフのクラブ開発の根底には、このパーシモンウッドによって培われた徹底した物作りへのこだわりが脈々と継承されており、本間ゴルフの全てのクラブに共通する“美しい顔つき”は、まさに「ゴルフクラブは工芸品である」という企業ポリシーを妥協することなく反映させてきた結果といえるのだ。  本間ゴルフのクラブに漂う、気品と風格は、その妥協なきクラブ造りの追求の結晶であるからこそ、いつの時代も多くのゴルファーにとって憧れのブランドであり続けているのだ。

 だが、こだわりはそれだけではない。ゴルフクラブを構成するパーツはわずかに3つ。多くのメーカーがヘッド、シャフト、グリップというパーツを海外を中心に委託生産して組み立てているのに対し、本間ゴルフでは「ゴルフクラブの完成度の高さは、トータルバランスによって決まる」という視点から、全てのパーツを山形県酒田市にある本社工場で一貫生産している。

 ヘッドの機能に合わせて最高のポテンシャルを発揮させるシャフトはもちろんのこと、ゴルファーとの接点であるグリップにいたるまで、素材の吟味から配合、プレス、研磨と自社生産することにより、高い生産レベルを維持しながら、モデルごとの均一性を保ち、ゴルフクラブの完成度の高さを具現化。

 合理化が進む時代において、本間ゴルフのクラブ造りの流れは、いわば時代に逆行しているようにも感じるが、良いクラブを造るためには、時間と手間を惜しまないという職人気質のクラブ造りの原点を垣間見ることができるだろう。

 そんな、本間ゴルフの拠点といえる酒田工場は、鳥海山の裾野に広がる庄内平野の中に約50万平方メートルという広大な敷地を擁し、全18棟からなる世界規模の生産拠点を構えている。その棟ごとに、様々な作業工程が分担され、最先端の技術を取り入れながらも数々の工程を職人の技と厳しい目によってクリアしたものだけが製品として、その工場を巣立っていく。

 クラブのネック部には「Made in JAPAN SAKATA」という刻印が刻まれ、本間が本間である所以がその刻印に垣間見ることができるはずだ。

 人が使うものであるからこそ、細部にいたるまで決して妥協することなく、高い完成度を追求していく。ゴルファーが使うことによって喜びを実感し、持つことによって再び悦びを実感できる。国産であることはもちろん、常に最高のクラブ造りを続けている本間ゴルフ。温かみを感じるそのクラブ造りへのこだわりは、今後も決して変わることはないだろう。

セカンドステージ