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そして、年月を経て辿り着いたのが航空宇宙素材として採用されていた高抗張力鋼だったのだ。 しかし、硬度や強度は、チタンをはるかに凌ぐ性質を持っていたものの、ゴルフクラブとして使用するためにはインパクト時の衝撃に耐える粘りに問題があった。そこで、キャスコでは、自社の鋳造設備をフル稼働させながら、この高抗張力鋼に粘りの性質を加味させるため、様々な合金配合を試作検討。 そして、最終的に導き出されたのが“未来の金属”と称されたスーパーハイテンであったのだ。 このスーパーハイテンは、強度と硬度がチタンの約2倍。肉厚を薄くしても強度が損なわれない結果、抜群の高反発性能を実現し、無駄なスピン量の抑制から、多くのアマチュアゴルファーが求める圧倒的な飛距離を確実に具現化できる素材として誕生してきた。 1994年には、これまでの常識を覆す肉厚分布を実現し、圧倒的な飛距離性能を身にまとったドライバーを発売。さらに、新鋭の精密鋳造技術から薄肉フェースの低重心アイアンを発売していくなど、キャスコ独自のスーパーハイテンによって、ゴルフクラブの可能性は無限大に広がっていったのである。 そして1999年。ゴルファーが求めるやさしさを具現化するために、新たな発想のクラブとして提案されてきたのが、この『パワートルネード-U』であったのだ。 ウッドの飛距離とアイアンの方向性。さらには比類なき打ちやすさの追求。ヘッドには、スーパーハイテン以外の素材はまったく使用せずに、ヘッド内部の肉厚変化と独特の形状だけで、最適な重心設定を実現。ソール形状もライに左右されないラウンド形状を採用し、誰がどんな状況から打っても200ヤード先のグリーンを高弾道で狙っていける夢のようなクラブとして、絶大な人気を呼び起こしていったのである。 多機能でありながら、どんなレベルのゴルファーでもやさしく扱えるその利便性から、ユーティリティという呼び名を生み出し、プロゴルファーもその機能性の高さからクラブセッティングに積極的に加えていくなど、ゴルフクラブにおけるその後の新境地を開いていったことは、ゴルファーであれば周知の事実であろう。 常に一歩先をいく企業姿勢から、最高の素材の模索によって、導き出されてきたキャスコの『パワートルネードーU』。素材開発のスタートから15年を経過した今もゴルフクラブに採用されるスーパーハイテンの優位性は揺るぐことなく、そのやさしさの進化は現在のモデルにも継承され続けている。 |
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