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“本格派”の流れを継承する競技志向へのこだわり

  そして、1968年頃からは、プロのトーナメントも盛んに開催され、第2次ゴルフブームが到来。折りからのゴルフブームとトーナメントへの注目から、ミズノでは競技志向モデルへの布石となるミズノスタッフモデルを制作。アドバイザリー契約を結んだプロからのアドバイスを存分に取り入れ、より競技志向の強いクラブ開発へと道を進めていく。

 ユーザーへの展開もアドバイザリースタッフとなっているプロ、それぞれの使用モデルを元に注文による対応で生産を開始していったが、あのプロと同じモデルを使用したいというユーザー心理が的中し、上級者や競技志向のゴルファーにとっては、いつかはそのクラブを使いこなしてみたいと思わせる憧れのブランドに成長していったのだ。

 ミズノスタッフというブランドは、その頭文字をとって「MS」と表記され、ウッドにしろアイアンにしろ、その後にモデル番号をふり「MS-1」をスタートに1982年にミズノプロシリーズへとブランド名が変遷しても、同じ表記のままモデル番号の数字が重ねられていったのだ。

 使用されたヘッド素材も、ウッド類に関しては、クラブ素材の歴史の流れに添うようにパーシモンから始まり、メタル、チタンへと変化をしていったものの、アイアンの素材・製法は、一貫して軟鉄鍛造。

軟鉄鍛造へのこだわりは、現在展開しているMPシリーズまで脈々と継承されており、プロや上級者が求める打球感、操作性、構えた時の包み込むような懐の深さが生み出す安心感は、他の素材や製法では置き換えられないことの裏付けとなっている。

 “軟鉄鍛造アイアンといえばミズノ”という例えは、日本だけに止まらず、全世界に波及。アメリカでは、軟鉄鍛造アイアンを製造するメーカーが姿を消した現在、上級者やプロからも最も支持されるアイアンとして、ミズノの軟鉄鍛造アイアンがセレクトされているのだ。

 多種多様な要望に応えるとともに、独自の思想や理念により、ゴルフというスポーツの普及や振興に寄与してきたミズノのゴルフ事業。その中でもいち早くプロの意見をクラブ開発の流れに取り入れ、競技という場に身を置くゴルファーのために高い次元でその答えを出してきた本格派へのこだわり。

 ミズノは今後も、競技志向の流れに高いクオリティを発揮していくに違いない。

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