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また、酵素を働かせるには適度な水分の供給が必要となる。今回のバイオ電池は、ブドウ糖の分解でできた水素イオンが酸素と反応して水になることから、水がセパレーターを透過してポリマーに供給される方法を採用した。セパレーターにはセロハンが使用されているが、適度な水分を供給できるものを選択することも、今回の開発では重要な点だったという。マテリアル研究所バイオエレクトロニクス研究部の中川貴晶氏は「バイオ電池に最適な酵素や電子伝達物質を選ぶのはもちろんのこと、それらが効率よく働く構造を作るのに苦労した」と説明する。

ただし、ノートパソコンなどに搭載していくとなると、さらなる高出力化が求められる。この点について中川氏は「これまでも多くの酵素を試してきたが、市販品が多かった。今回の発表以来、多くの酵素メーカーから市販以外の情報も集まるようになった。より最適な新しい酵素が見つかれば、高出力化も望める」と言う。実用化にはもう少し時間がかかりそうだが、今回の発表により酵素や素材メーカーとの連携を進めていく方針だ。

3.9cm四方の立方体のバイオ電池を4つ直列につないで出力50mWを発電、デジタルオーディオを利用できる

3.9cm四方の立方体のバイオ電池を4つ直列につないで出力50mWを発電、デジタルオーディオを利用できる

日経エコロジー(2008年1月号)
日経エコロジー(2008年1月号)より

 上記の記事「ブドウ糖を酵素が分解し発電、さらなる高出力化を追求[バイオ電池]」は、『日経エコロジー』2008年1月号に掲載された特集です。なお、記事中に記載した内容については、『日経エコロジー』2008年1月号掲載時の内容となっております。
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