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第6回 情報先進国家と環境先進国家は両立する

2008年12月8日

月尾 嘉男 氏

発展途上国家が先行する情報通信基盤整備

本年11月初旬、技術協力の相談のためモンゴルを数日訪問した。現在ではアジア東部のハブ空港の地位を着々と確保しつつある韓国の巨大なインチョン国際空港から約4時間、2006年の建国800周年を契機にチンギスハン国際空港と名称を変更した首都ウランバートルの空港に接近する。その機内から見下ろす光景は、写真などで見慣れた緑色一色の広大な草原ではなく、見渡すかぎり茶色の光景であった。

空港からウランバートル市街への道路の両側も同様の光景の連続であり、市内は乾燥した空気のための粉塵と大量の石炭の使用によるスモッグが充満し、バス以外に公共交通機関が存在していないために警笛を連呼して走行する自家用車が渋滞している。活気があると表現できなくもないが、これまで世界の多数の都市で見慣れた発展途上の光景が展開していた。

ところがホテルの室内では事情は一変し、衛星放送によって多数の放送番組が視聴できるし、有線の高速インターネット回線が無料で自由に利用できるという環境であった。そして現在、ウランバートルではワイファイではなく、日本でも来年からサービスを開始する予定のワイマックスを敷設する計画が進展しているということであった。市内ではだれもが携帯電話を利用しているのも現実である。

これは技術の普及では過去に何度も実現していることである。一例として、固定電話と携帯電話の関係を調査してみると、固定電話の普及率が世界1位のスイスの携帯電話の普及率は24位であり、アメリカも6位と40位という関係にあるが、固定電話の普及が40位のリトアニアは携帯電話の普及では2位、エストニアも30位と5位という状態である。後発であることは新規技術の導入に有利なのである。

モンゴルの首都ウランバートル

モンゴルの首都ウランバートル


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