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エピソード1 レクサス・ブランド誕生の秘密

レクサスは1989年にアメリカで生まれたトヨタ自動車の高級車のブランドだ。日本の自動車メーカーの海外ブランドが国内に凱旋する例は珍しいが、他の業種では珍しくない。例えばオーディオが海外で高級化した時にそのいくつかは日本に凱旋した。それでは一体なぜトヨタは「レクサス・ブランド」が必要だったのだろうか。アメリカで「トヨタ・ブランド」として高級車を売ってはいけなかったのだろうか。

戦後トヨタは、国内ではクラウンという高級車から自動車を作り始め、日本では「トヨタ=高級車」というイメージが出来上がっていた。ところが、アメリカでは小型トラックから販売を始めたので、アメリカ人のイメージは、商業車メーカーというイメージがあったという。しかも「トヨペット」の名前で販売していたので、アメリカ人の耳には「toy pet(オモチャ)」と聞こえていた。そのためにトヨタが本格的にV8エンジンの高級車を開発した時、新しい高級ブランドが必要になったというわけだ。

かくして1989年にアメリカではレクサスLS(国内はトヨタ・セルシオ)が誕生し、日本の自動車工業力を示す象徴として話題となった。レクサスの開発に際しては、文字どおりトヨタグループの総力を上げた開発が行われている。社内にマル秘プロジェクトを立ち上げ、最大のライバルであるメルセデスを徹底的に研究することで、あらゆる点でこれを上回ることに社運を賭けた。

したがって、この開発においては、設計基準から工場の生産基準まですべてが見直されている。世界トップレベルの品質と高級車に不可欠な要素技術を両立させることが重要なテーマだったわけだ。

その結果、誕生した初代レクサスLSは、あらゆる点でライバル車を上回り、成功を収めた。当時採用されたハイメカツインカムエンジンは、予想以上に欧米メーカーにインパクトを与えている。

1989年にアメリカで誕生したレクサスは高級車ブランドとしての地位を確立

1989年にアメリカで誕生したレクサスは高級車ブランドとしての地位を確立

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