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環境へのメリットと
経済的メリット

これらのメッセージから、住宅に太陽光発電システムを設置することで、ユーザーがどの点に満足し、メリットを感じているかが伝わってくるのではないでしょうか。ちなみにすべてのメッセージを種類別に分類してみると、次のような結果が出てきました。

環境貢献に関するもの40%
好奇心に関するもの8%
経済メリットに関するもの59%
その他14%
ネガティブなもの3%

※一言メッセージに環境と経済メリットの両方のメッセージがはいっているものはダブルでカウントしていますので、合計は100%になりません。

※「節約」という言葉は「環境」とも「経済メリット」とも取れますが、経済メリットとしてカウントしています。

※経済的メリットに関するメッセージは、「期待する」という意味合いのものもカウントされているので、必ずしも現状に満足している人がこれだけあるということではありません。逆に期待したけれど十分ではなかったという人もこの中には含まれます。

以上のデータは、母数も少ないですし、あくまで参考として見ていただければと思います。

とはいえ、注目すべきは、環境については約4割、経済的メリットについては約6割の人が“考慮している”ことです。

環境貢献におけるメリットについては、具体的な細かいデータを出していくのは難しいので、メッセージを見ても分かる通り、ユーザーの満足度も感覚的なものであるのは否めません。しかしながら、太陽光という“再生可能エネルギー”を用いて、自宅で発電し電力をまかなうことが環境にとって良いのはご存知の通りです。騒音や大気汚染、汚水の排出もありません。実際、私は数多くの設置者と接してきましたが、程度の差こそあれ、皆さんどこかで環境貢献したいという気持ちを持った方が多く、経済メリットだけを求めてという方は余りいませんでした。経済メリットだけを求める方は、こちらが正しくシミュレーションを出すと期待したほどではないといった顔であきらめる方がほとんどでした。

思えば住宅用太陽光発電システムが出回り始めた頃、モジュールは3kWでなんと600万円近くもしました。補助金が出たとしても経済的メリットは望めないし、申請者が多い場合は補助金を受け取る資格が抽選になるという話があったので、場合によっては全額負担になるおそれもありました。ところがそんな条件でも設置する方があったのです。そのように経済的メリットだけではなく、環境貢献も考えて設置する方々がいたからこそ、日本の太陽光発電の市場はここまで育ってきたのだと思います。

しかしながら、今まではそういった環境造詣派が環境貢献というメリットに魅力を感じて設置をしてくれましたが、これからもっと市場を広げて爆発的に普及を推し進めるのなら、やはり私が集計したユーザーのメッセージでも最も言及されている「経済的メリット」が、大変重要になってきます。

次回はその経済的メリットについて、詳しい内容や問題点などについて触れていきたいと思います。

(一般家庭の場合・その2)に続く

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岩堀 良弘(いわほり・よしひろ)

太陽光発電の正しい情報伝達と普及に取り組む「発電マングループ」(株式会社フォトボルテック運営)取締役。

太陽光発電の普及をライフワークとして取り組み、太陽光発電システムの正しい普及を目指すグループ株式会社フォトボルテックの設立に参加。同社が運営する「発電マングループ」の役員として全国を飛び回る。

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