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第19回 「水電池」の巻

2007年9月14日

ライター=福光 恵 氏

水を入れて発電する、
その名も水電池

夏休みの自由研究の、近頃の人気ネタといえば「レモン電池」。私も仕事がらみで、近所の小学生と、このレモン電池の実験をしたことがある。レモンなどの果物を半分に切って、そこに「亜鉛」と「銅」など、2種類の金属の切れ端を差し込む。で、金属を導線で結ぶと、そこに微弱な電気が流れて、小さなLEDランプなどの明かりをつけてしまう。

まあ、仕組みは「電解質を含むレモンの実を通して、イオン化傾向の違う2つの金属の間に電気が流れる」といったことらしいが、イオンなんて当然、人の目には見えやしないわけで。そういう実験なんだから、電気がついて当たり前なんだけど、目の前であのレモンが、まさに電池になっちゃったのを見て、小学生より誰より、私が一番興奮していた気がする。ほんとにびっくりした。

18世紀の終わり頃、史上初めて、電池の原理を発見した人は、もっとびっくりしたと思う。なんせ、カエルの足が電気を作っちゃったのだから。イタリアの動物学者ガルバーニは、金属板の上にカエルの足を乗せて解剖中、金属メスがカエルの足に触れると電流が流れて、カエルの足がピクッと動くことに気がついたという。金属板と金属メスというイオン化傾向の違う金属間を、カエルの足という電解液を通して電流が流れた、ということになる。

やがて1800年には、イタリアの物理学者ボルタがこの原理を応用して、銅、スズ、食塩水で、世界初の電池を発明。ただしこれは塩水がチャポチャポこぼれて持ち運びが大変だったため、やがて食塩水の代わりに電解液を石膏で固めた電池が登場する。これが乾いた電池、つまり乾電池だ。

たしか私も学校の理科の実験で、カエルの足に電気を流す実験をした気がするが、覚えているのは、カエルの足が恐ろしくて、ワーキャー騒いでいたことだけ。ガルバーニさんは偉いなあと、ミョーな感心をしたところで、今回はレモン電池のワクワクを彷彿(ほうふつ)とさせるユニークな電池、「水電池NOPOPO」を紹介しようと思う。

「NOPOPO」は、単四タイプ2本入り680円、単三タイプ2本入り780円。東急ハンズ池袋店などでも販売されている。

「NOPOPO」は、単四タイプ2本入り680円、単三タイプ2本入り780円。東急ハンズ池袋店などでも販売されている。


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